編集部からのお知らせ

秋木真×しゅー スペシャル対談「怪盗レッドができるまで」第1回





怪盗レッドが始まってから、今年で10年。
みんな、いつも応援ありがとう!今回は、この特設ページで、
作者の秋木真さんと、イラストレーターのしゅーさんに、
「怪盗レッド」の舞台裏について、たっぷり話してもらおうと思います。
毎週、更新されるので、楽しみにしていてね!


はじめまして、作者です


どうも、はじめまして、秋木真です。


はじめまして、しゅーです。
秋木さんにお会いできて、うれしいです。


<br> どーも、担当です。
いやー、やっと顔合わせができましたねー!


怪盗レッドが始まって10年たつのに、ぼくとしゅーさんが、今回初めて会ったっていうことに、読者のみなさんはびっくりすると思うんですけど?(笑)


まさか、作者とイラストレーターが10年も会わずに、本ができてきたとか、だれも思わないですよね。


読者さんから、よく、ぼくとしゅーさんが一緒に暮らしてるか、となりの家に住んでるみたいに思っているファンレターを頂くんですけど(笑)。
もちろんそんなことはないです。 メールのやりとりさえ、直接はしていないんですよね。


ここまで読んだみなさんが「えっ、それでも本ができるの!?」とびっくりしたところで……
怪盗レッド10周年記念として、お2人に、いろいろとレッドの裏話を語っていただく、スペシャル対談をお送りしたいと思いまーす!




怪盗レッドができるまで!?


まず、読者のみなさんは、「怪盗レッドって、どうやって本ができてるの?」と疑問を感じたんじゃないかな、と。
そこで対談の第1回では「怪盗レッドができるまで」を、お送りしようと思います!


イラストを描いてるぼくも、秋木さんが、どうやって小説を書いてるのか、知らないですからね!


そういえばそうですね。
えーと、まずは、ぼくと担当さんとで、メールで、アイデアのタネみたいなものをやりとりします。
それで「次の巻はこういう感じでいきましょう」という方向が決まって。
それをベースに、ぼくが「プロット」を書きます。
プロットっていうのは「小説の設計図」みたいなもので、新しい登場人物の設定と、あと、全体のストーリーの流れを書いたものです。


秋木さんは、このプロットがかなり長いんですよね。
ほとんどの作家さんは、長くてもプリント3~4枚くらいにおさまるんだけど、秋木さんのプロットは、毎回30枚くらいあるんですよ!


こんなに枚数が!


それはすごい!


読みごたえもすごいんですよ。
ほとんど、小説1冊分を読んだくらいの、達成感と満足感があります!


ぼくは、まさにこのプロット作りを、とても大切に考えていて。
「怪盗レッド」シリーズのはじめの何巻くらいは、まだここまでのやり方をしていなかったんです。
それで、小説を書いている途中でうまく話が進まなくなってしまったり、担当さんとのイメージがズレて、書き上がったあとに、おおはばに直すことになったりしました。
だから今は、プロットを作るときに、その本でおきるできごとや、キャラクターの気持ちや動きなども、しっかり書き込むようにしてます。
そこで担当さんの意見をもらって、内容を完全に固めてから、とりかかるようになりました。
いまでは、書き上がったときには、ほとんどプロットからズレがおこりません。


秋木さんくらい、プロットをガッチリ作りこむ作家さんって、めずらしいんですよ。
「プロットを固めすぎると、書くのが楽しくなくなるから」って言う作家さんもいるくらいで。


ぼくはその逆で、実際に小説に仕上げていく時間が、一番楽しいんです。
プロットのときに、ストーリーについて、さんざん考えてあるので、書きながら不安を感じなくていい。
毎日、前日に書いたところを2章分くらい読み直して、気になったところを直したりしながら、その続きを書き進むというのをくりかえして、最後までたどり着きます。
書くときは、キャラクターの気持ちになりきったり、アクションをどう文章にしたらかっこよくなるかとか、こまかいところに気を配れるんです。


プロットって、イラストでいう下絵みたいな感じなのかな……。
プロットができあがってから、書き上がるまでにはどれくらいかかるんですか?


順調にいけば、1ヶ月から1ヶ月半くらいですね。
それを、担当さんに読んでもらって、修正箇所を指摘されて、そこを直して、完成です。
あとは本になる前に「ゲラ」っていうのに1回目を通して、最終確認をしたら、ぼくの仕事は終わりですね。




イラストってどうやって描くんですか?


しゅーさんのお仕事は、小説が完成から始めていただきます。
まず、わたしから、できあがってきた原稿をしゅーさんにお送りします。


紙の束にプリントしたものを送ってもらうんですよね。
それを読みながら、思いうかんだキャラクターの顔とかを、直接、描き込んだり、気をつけなきゃいけない、キャラの体つきや外見の目立つ点とかを、メモします。
あと、カバーをどんな絵にしようかなっていうのも、はじめて読むときに、同時に考えますね。
怪盗レッドは、自分の趣味に合っているというか、描きたいものを描きたいようにやれてる感じです。
アスカのバトルシーンとかのアクションも、毎回、楽しんで描いてます。


アクションシーンって、イラストレーターさんによっては、苦手だったりするかもしれないですけど、しゅーさんは毎回、映画みたいに色々なカメラ角度からのラフを送ってくださって、すごいんですよ~。――ほら!



これは、15巻の111ページの、さし絵のラフですね。
こんな感じで、毎回いくつも候補を出してくれるので、どれか1つを選ぶのがもったいなくて、悩みます~。
このときは、最終的にAを選びましたね。



それは、いろんな角度から絵が思い浮かぶっていうのもありますけど、本のさし絵なので、似たような絵が重なると、読んでいてつまらないかな?って思ってしまうって……。
なるべくバリエーションを出すようにしています。


すごくありがたいです!
あと、キャラクターの外見は、いちばん初めに原稿を読むときから、もう考えているというのも、驚きでした。
新しくキャラクターが増えると、外見を考えるのに悩んだりしますか?


いえ、秋木さんの文章は、読んでるとイメージがすぐにわいてくるので、あまり悩まないですね。
注意するのは、これまでに登場した、ほかのキャラと顔とか服装が似ていないかというところくらいかな。


絵にするのがむずかしかったキャラクターとかはないですか?
悪役とか、毎回しゅーさんが、個性的なビジュアルを書いてくださって、作者ながら楽しみなんですけど。


悪役は、むしろ自分も楽しんで描いてます!
ユニークなキャラクターが多いので、デザインに凝れるのがおもしろいんですよね。


5巻で「タキオンの最強の敵」として、ファルコンを出したときに、しゅーさんから上がってきたキャラクターデザインを見て、すごく安心したんですよ。
可愛かったりかっこよかったりするキャラだけじゃなく、こういう、クセの強いキャラクターも、生き生きと書いてもらえるんだったら、この先、いろいろな人物を登場させても大丈夫だなって。心強かったですね。



そう言ってもらえると、ぼくも安心します!
描くのがむずかしいっていうのとは、ちょっとちがうけど、毎回、気を張るのは、ケイと響ですね。


えっ、そうなんですか!?


やっぱり、「かっこいい主人公男子」は、絶対に、かっこよく描きたいじゃないですか。
だから、気合いが入りますね。


なるほど……。
ちなみに、しゅーさんは、絵はパソコンで描いてますけど、ラフを描くときには紙を使うんですね。


そうですね、紙にらくがきしながら考えて、だいたいのイメージを固まったら、パソコンに移動します。
それで、担当さんに送るためのラフを描きおこす感じです。


私に送っていただくときのラフは、こんな感じです!
今回は特別に、16巻のカバーのラフを公開しちゃいますね!(じゃーん)



……こんなの見て、みんな楽しいかな……(不安)。



いや、絶対楽しいと思いますよ!
ラフを頂くときって、本当にワクワクするんです。
それを紙にプリントしてみて、あと、これまでに出た巻の表紙を、いっしょに並べてみて、どれにするかなって考えます。
このときはAにしましたね。 でも、こうやって見ると、Bを選んでいたら、どんなふうな表紙になっていたのかなーって、想像がふくらみますね。


担当さんから、お返事のメールがきたら、そのラフをもとに、絵にしていきます。
描く順番は、カバー → カバー見返し → 目次の下の横長のイラスト →本文のさし絵…という感じです。
レッドの仕事は、ぼくと相性がいいのか、描きたいと思うものにぴったりで、いつも楽しいですね。
あ、苦しいことがあるとすれば、〆切だけかなあ……(苦笑)。


あっ、そういえば、この対談は、ちょうどレッド17巻のカバーの〆切前なんですけど……(笑)。


あっ!
家に帰ったら、がんばります!!(汗)。



このつづきは、「スペシャル対談 怪盗レッドができるまで 第2回」で読んでね。
第2回では、「アスカとケイの初期のキャラデザイン」を見せちゃうよ!
お楽しみに!!



第2回の対談は、11月19日更新!





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