編集部からのお知らせ

秋木真×しゅー スペシャル対談「怪盗レッドができるまで」第2回





シリーズ10年めのお祝いに、怪盗レッドの作者・秋木真さんと、イラストレーターのしゅーさんに、「怪盗レッド」の舞台裏について、たっぷりお話ししてもらいます。
第1回では、「怪盗レッド」の小説、そしてイラストが、どんなふうにできあがるのか、教えてもらいました。今回は?

この対談は毎週、更新されるので、楽しみにしていてね!




ホームズ派か、ルパン派か!?


秋木さんとしゅーさんの対談、第2回の今回は、「怪盗レッドがどうやって生まれたのか?」について、秋木さんに聞かせてもらおうと思います!


一番はじめは、担当さんと「子どものころホームズ派だったか、ルパン派だったか?」って話をしたんですよね。
僕の子どものころは、ルパン、ホームズ、少年探偵団とかが、子ども向けの小説として有名だったんです。
あとはズッコケ3人組シリーズがあったかな。
だから「おもしろい小説を作ろう」となったとき、まず思い浮かんだのが「探偵」か「怪盗」だったんですよ。


<br> ちなみに、ぼくはホームズ派でした。
そのころ、ぼくの家の近所の図書館におかれてたルパンの本は、カバーの絵がおじさんっぽかったから、なんか身近に感じられなくて(笑)。


ぼくは、ルパンもホームズもどちらも好きだったんですけど、つばさ文庫では、まず、アクションシーンが書いてみたかったんです。
だとすると、探偵ものより怪盗のほうが、やりやすいなって思いました。
でも、1つのレーベルに、いくつもの怪盗もののシリーズは出せないじゃないですか。
だから担当さんに「つばさ文庫の『怪盗』は、ぼくがもらっていいですか?」って聞いたのを覚えています(笑)。


いまや、つばさ文庫で「怪盗」といえば、レッドしか考えられないですもんね!
ちなみに、しゅーさんにはその後、つばさ文庫の「怪盗ルパン」の絵を描いていただいています。
ルパンがかっこいいんですよ~!


そうなんです、昔の記憶ではルパンの表紙っておじさんの絵だったんですけど、じつは若いイケメンだったんですね。
自分なりのルパンを、考えながら描きました。




アスカとケイの「これから」って!?


さて、怪盗レッドの人気の理由の1つといえば、なんといっても、アスカとケイの関係にあると思います。
女子と男子なんだけど、信頼でむすばれた相棒であり、同志であり、同じ部屋で暮らす、いとこ同士でもあるっていう。


2人の距離感については、けっこう意識して書いています。
2人に結ばれてほしいっていうファンレターもけっこうもらいますが……ノーコメントにさせてもらっています。
みなさん、気になるのはわかるんですけどね。ごめんなさい。
「アスカとケイが、いとこ同士」っていう設定は、アイデアのいちばん初めのときから決まっていましたね。
女子が実働担当で、男子がナビ担当っていうところも。


そこが新鮮だったんですよ!
ケイの設定を、はじめて教えてもらったとき「こんなヒーローは、児童書でははじめて見た!すごくかっこいい!!」って思いました。


それまでの児童書に登場する男子の主人公って「元気で、前向きで、おっちょこちょいで」っていうのが多かったので。
口数が少なかったり、無表情で、なにを考えているのかわからないみたいな男子でも、主人公になれる、かっこよくなれる、っていうのにチャレンジしたい気持ちはありましたね。


でも、ぼくは、ケイの外見は、かなり迷いながら描いてたんですよ。
ケイの、表には立たない「裏方としてのかっこよさ」を、どう絵で見せればいいのか難しかったです。
「これであってるのかな? これ、かっこいいのかな?」って悩みながら描いてましたね。
4巻くらいまでは、迷ってたかも。
どう描くかのコツをつかんでからは、一番お気に入りのキャラになったんですけど。


というわけで、ここで、しゅーさんの描いた、一番はじめのアスカとケイの絵が、こちら!




うわっ、はずかしい!


アスカはほとんど今と同じイメージですよね。
ラフをいただいた瞬間、うわー、イメージぴったり!って思いました。うれしかったですね。
このケイは、ちょっと根暗っぽいかな?(笑)


担当さんから「もっと!もっとかっこよくして!」って言われて、何度も何度も書きなおしたんですよー(笑)。


1巻の表紙では、だいぶかっこよくなってる……。



ぼくは、レッドシリーズの中で一番気に入ってるのが、1巻「2代目怪盗、デビューする☆の巻」の表紙なんです。
ぼくは、昔の画家の、レンブラントが好きなんですけど、レンブラントは光と影の扱いが非常にうまい画家として、有名なんです。
コアなレッド読者の方なら、気づいていると思いますが、2巻で実咲が好きだといって興奮していた画家でもあります。
だから、1巻の表紙の光と影の使い方がレンブラントっぽいなと思ったりして。


1巻のカバーって、じつは2パターンあって。スポットライトが明るい絵と、暗い絵があったんですよ。
「怪盗」だから、もう少しダークな印象があってもいいんじゃないかって、しゅーさんが言って。
結局、本になるときは、明るい方になったんですけど。


そうでしたっけ、ぜんぜん忘れてました……!


そして、この1巻が、爆売れ!しました!
やったーーーー!


(笑)あれはうれしかったですね。
でもそのせいで、担当さんが「予定してたよりも1ヶ月早く2巻目を出しましょう!」って言い出したんですよね。
今思えば、1ヶ月前倒しなんて、だいぶムチャだなあと思うんですけど……?


わーーーっ、ごめんなさい!


でも、みんながレッドを好きになってくれたんだから、少しでも早く2巻目を読んでもらいたいっていうのはその通りなので。
つなわたりのようなスケジュールだったけど、必死で書きました。



あのときは、本当にムリをお願いしてすみませんでした!!!(汗)。
でも、あの2巻「 中学生探偵、あらわる☆の巻」は、そんなに大急ぎで書いたとは思えないくらい、初めから最後までストーリーのテンポがよくて、かっこよくて、私は個人的に、一番好きな巻なんですよ。


本のはじめから事件が始まるっていうのが「テンポの良さ」を感じるポイントなのかな?って思います。
怪盗レッドシリーズは、学校パートや日常パートがあって、それから事件に入る形が多いんですけど、2巻は最初から事件が連続して起きていく構成になっていますから。
それで、16巻「宿命のライバルを救え☆の巻」では、それを意識してストーリーを作ってみました。




響は「嫌われ者」だった!?


そういえば、2巻「中学生探偵、あらわる☆の巻」は、白里響の初登場なんですよね。
今思うと、完全に「レッドのライバル」としてイメージして描いたので、そういう外見になってます。
その後、「少年探偵 響」シリーズが始まるときに、「そのまんまだと、主人公っぽくない…」と思って、かなりデザインを変えました。


「まさか、のちに主人公になるとは思わなかったので…!」


たしかに……だいぶちがう!!(笑)


2巻のあとしばらくは、ファンレターにも「響、だいきらい!」って声ばかりでしたもんね(笑)。
想像以上の嫌われぶりに、響のあつかいにしばらく困りました。
5巻「 レッド、誘拐される☆の巻」あたりから、読者のみなさんの評価が上向いてくれて、ほっとしたんですよ。


あと、13巻「少年探偵との共同作戦☆の巻」で登場する、ラドロのメンバーのサクスとかも、「こんなに後々もかつやくするんだったら、もっと悪役っぽすぎないデザインにしておけばよかった…」って思いましたよ。



それ、担当である私も、知らなかったことですから!


それはもう、読者のみんなを、驚かせたいって思いながら書いてるんで、あの絵でよかったんです(笑)。
まずは、しゅーさんと担当さんをだましました(笑)。


!!!!!


これから先の展開についてとかも、ぜんぜん知らないですもんね。


わたしも、あまり知らされてないんですよ、実は。
秋木さん、これから先、レッドはどうなるんですか?


いや、実はぼくにもまだよくわかっていないのかもしれないです(笑)。


えーーーーーーっ!!


決まっているところもありますが、キャラが行きたいというほうに、ぼくはついていくだけなので。
これからアスカとケイがどうするのか、ぼくも楽しみにしています。


あなたの好きなキャラはだれですか?


後になって「こんなにいいキャラだったのか!」と思ったのは、マサキです。
14巻「 最強の敵からの挑戦状☆の巻」で再登場したときに、すごくかっこいいなって。ほとんど主役級の活躍じゃないですか?
絵にも、だいぶ気持ちが入りましたね。 桜子とマサキの関係性も、アスカとケイとはまたちがった魅力があって……大好きな2人です。
今のところ、レッドの中で一番好きなキャラはマサキ。
ずっとケイだったんですけど、今では2位になっちゃいました(笑)。




主人公なのに、好きなキャラの2位に転落!?(笑)


マサキは、自分でも書いていて「こんなにいいキャラだったのか」と驚いたんですよ。
マサキがなぜ再登場したかっていうと、じつは、恭也のゆくえについて、読者さんがぼくの予想以上に心配してくれたからなんです。
こんなにみんなが心配してくれるんだったら、期待にこたえたいなと。
まあ、いずれ再登場することは決まっていたんですけど、舞台を整えてあげたいなと思いました。まあ、半分以上は、恭也本人が勝手に舞台を整えていた気もするんですが(笑)。
それで、恭也は勝手に再登場していったんですけど……ふと、「読者以上に心配している人間が、ここにいるだろう」と、頭を後ろから小突かれるように、思いうかんだのが、マサキだったんです。
11巻「 アスカ、先輩になる☆の巻」で初登場していた桜子も、いずれ再登場すると決めていたんですけど、プロットをたてるギリギリのところで「あ、この2人を組ませてしまおう」とひらめいたのは、ラッキーでしたね。


桜子とマサキの別れぎわのイラストは、ときめきました~!!!!
読者のみんなも同じだと思う!!



あのシーンで僕は、マサキが桜子に連絡先をわたすか、わたさないかで、最後まで悩んでいたんですが……担当さんが「絶対渡すべき!!」って熱く主張してきたので、ああいうふうになりました(笑)。
視点は桜子なんですが、作者としては、マサキの気持ちを考えてしまって。マサキは、自分が連絡先をわたしたあと、桜子の人生にリスクが生まれるとか、色々考えてしまう、心配性なところがあるので。


みんなの推しキャラ、おしえてね!


――さてさて!
今、この10周年スペシャル企画として、ファンのみんながレッドのどのキャラが好きか、キャラクター総選挙をやっているんですよ。
12月26日が〆切なので、レッド10周年の特設ページのボタンから、ぜひ投票してくださいね!
1人1回までですよー、よろしくお願いします!



だれが一番になるのかなードキドキしますね!


結果発表は、キャラ本人からの喜びのコメントつきで、公開したいですね!もちろん、読者のみなさんの推しポイントの発表も。



このつづきは「スペシャル対談 怪盗レッドができるまで 第3回」で読んでね。
第3回では、「少年探偵 響」シリーズの誕生秘話、そして来年春に発売予定の単行本「怪盗レッドTHE FIRST(ザ・ファースト)」について、きかせてもらうよ!
お楽しみに!!








ニュースぞくぞく!企画山もり!見にきてね!