1.ナノ・エメラルド
■本名
ナノ・N・アニエル

■コードネーム
N
(由来:ゼイン校長の命名)

■年齢
13歳(※中等部進学時)

■ラッキーナンバー
7

■好きな色
オレンジと、エメラルド

■職業
【世界監督市民機関学園(CSCO)】アメリカ・ブロッサム学園の中等部一年生。

■身長
150cm

■ひとみの色
エメラルドグリーン

■香水・香り
レモネードの香り。たまに、シオンにもらった香水(レモンとオレンジ、ローズマリーの香り)を使っている。

■服装
MAの通販サイトで買ったきばつな服(オカルトサイトのモアイが全面にプリントされたパジャマなどがすき)。それ以外は、ユーコ先生やレオと買ったふつうの服。

■口癖
「世界にはまだまだ不思議なことがたくさんあるんだよ!」
元気に明るく話す。
ティルや、敵のまえでは、口が悪くなる。
レオの前だと、ちょっとわがままになる。

■癖
不安になると、エメラルドを無意識になぞる。
不安や緊張がピークになると、トントントン、ツーツーツー、トントントンと、指でたたく。

■笑い方
普段:「あははは!」と大きな口を開けて、楽しそうにちゅうちょなく笑う。
爆笑するとき:大きく口を開けて、両手でお腹をかかえて涙を流す。

■怒り方
軽いとき:つかみかかる。ほおをふくらます。ムキーッと前のめりになる。
本気のとき:相手の胸ぐらをつかんで、にらむ。けっこうすぐ手が出る。

■攻撃方法
体術、アイテムを使う。

■部屋にあるもの
飛行機のキーホルダー、ノートルダム大聖堂のキーホルダー、ガラス瓶、香水、ギリシャのおみやげ、イタリアのおみやげ、桜の押し花など。

■能力
【EYES】【EARS】【ALL】…身体の一部や、全ての身体能力を上げることができる。

【End Time】…他のBSの能力を消すことができる。

■夢
世界一のスパイになること。

■大切な人
レオ、ゼイン、ユーコ先生、シャルル、マキ、ギル、ルシィル。

2.レオ・サファイア
■本名
レオ・L・ザドキエル

■コードネーム
L
(由来:ゼイン校長の命名)

■年齢
13歳(※中等部進学時)

■ラッキーナンバー
4

■職業
【世界監督市民機関学園(CSCO)】アメリカ・ブロッサム学園の中等部一年生。

■身長
160cm

■髪の色
あい色の髪、けっこうさらさら

■ひとみの色
サファイア色

■香水・香り
香水はつけない。レモンの香りがたまにする。

■服装
シャツとスラックスが多い。けっこうシンプル。基本なんでも着こなす。

■口癖
「バカだな」「ざつすぎる」「まあな」
冷静に話す。毎回、ドヤ顔を忘れない。ちょっとえらそう。
ナノに対しては、ドヤ顔とえらそうな話し方が2割増し。

■癖
考え事:あごに手をあてる。
モードをつかうとき:ひたいに手をあてる。

■笑い方
ナノに対して:はっと、はなで笑う。
普段:ははっと目を細めて笑う。
爆笑するとき:口をかくすように手でこぶしをつくって、お腹をおさえて笑う。

■怒り方
冷静に、相手を理づめする。

■攻撃方法
情報戦。裏で情報をあやつり、サポートする。

■能力
【RECORD】…一度記憶したことをぜったいに忘れない。

■苦手なもの・こと
高い所、大きな虫(さわれない)、ものをかけられること(初等部でナノに77回かけられている、そのうちミルクは17回)
ナノの運転する車に乗ること。スケボーでトラックの後ろをつかんで高速道路を進むこと。

■趣味
勉強:世界中のあらゆる学問の勉強。
芸術鑑賞:美術館でじーっと1枚の絵を1時間も見つづける。芸術に関しては、シャルルと話が合う。
ペットの世話:部屋で飼っている熱帯魚のナンヨウハギにえさをあげること。

3.シャルル・ハック
■本名
シャルル・カロン

■コードネーム
SHELL
(由来:貝に耳をすますと海の音が聞こえるように、いろんな情報を聞く。そして、外は白く、内は角度を変えるたびに色を変えるような、唯一無二の美しいハッカーになる)

■年齢
13歳(※中等部進学時)

■好きな色
ピンク

■職業
【世界監督市民機関学園(CSCO)】アメリカ・ブロッサム学園の中等部一年生。

■部活・委員会
情報委員会(高難易度の試験を突破して選ばれた委員)

■身長
147cm
ヒールのおかげで、ナノより少し高い。

■第一印象
可愛くてうさぎみたいで、小さい人形のような少女。

■髪の色
色素のうすい金色にほんのりピンクがはいっている。
わたがしみたいにフワフワの天然パーマ。こしまでのロングヘア。

■香水・香り
チョコレートの甘い香りと、シャボンのような香水。
(【ディアモンド】の香水と、【KALEIDO SCOPE】の香水を気分に合わせて使っている)

■服装
【ディアモンド】【KALEIDO SCOPE】【Tiare】などの高級ブランドの物を見極めて、自分に合う、いいものを選んで身に着けている。

■口癖
「まったくもう」「それで? わたしにメリットは?」
成功したとき、シャルルが必ず言うこと「ウェーニー、ウィーディー、ウィーキー」(来た、見た、勝った)ローマのカサエルが使った言葉。
きびしく、まっすぐものを言う。目上の人に対しても、はっきり言う。

■癖
くやしいとき:親指のつめをかむ。
考えているとき:My Padのカバーを意味もなくひらく。
イライラしているとき:My Padを指(たまに指の背)でトントンとたたく。
はずかしいとき:耳のはしが赤くなる。

■笑い方
普段:「ふふふっ」ちょっとひかえめ、肩をゆらして、口元に手をあてて笑う。
バカにするとき:ふっ、はっ、とはなで笑う。

■怒り方
ナノたちや気やすい相手:「あ?」とにらみをきかす。ガラが悪くなる。

■攻撃方法
情報戦、ハッキングで戦う。後方支援。

■態度
興味のない相手、自分に利のないと判断した相手には、基本的に見下し、関わらない。
ナノたちと出会ってから、その考えは少しだけ変わってきた。
めんどうくさいときはスルーする。

■装飾
6つの石のついた指輪
…世界中のニュースや機密情報などを、コンタクトレンズに常に流している。同時に6つの情報を流して、全部を見ているときもある。それを見ながら会話もできる。

制服のフリル
…制服を改造して、えりとそでとスカートにフリルをつけている。

ヒールのついたローファー
…どんなときもハイヒールをはいていたいから、ハイヒールでダッシュができるようになった。

■MyPad
【自分自身が無知であることを知っている人間は、自分自身が無知であることを知らない人間より賢い ソクラテス】とカバーに書かれている。

4.マキ・エジソン
■コードネーム
Mani
(由来:宝石のようなエジソンみたいな発見をしたいから。まだ生きてもいいかなと思うきっかけをつくってくれたゼインとナノの目が、宝石のようだったから)

■年齢
13歳(※中等部進学時)

■好きな色
ブラウン

■職業
【世界監督市民機関学園(CSCO)】アメリカ・ブロッサム学園の中等部一年生。

■部活・委員会
アイテム開発部

■身長
165cm

■第一印象
モデルのようにかっこよく、しっかり者に見える。

■髪の色
茶髪のボブヘアー

■香水・香り
鉄や電池の香り(香水はつけない)

■服装
なんでも着るけど、手軽に手に入るシンプルなシャツとジーンズが多い。

■口癖
「ナハハハハッ」「んー、それはあんま興味ないなぁ」
のんびり、軽い感じで話す。あまり深く考えていないときは、たまにとっぴょうしもないことも言う。

■癖
アイデアを考えるとき、ドライバーを手の中でいじる、ころがす、くるくるする。
真剣に物事を考えているとき、くちびるをとがらせる。

■笑い方
普段:ナハハッと声をだして、楽しそうに笑う。笑いの基準が低いため、よく笑ってる。
爆笑するとき:片目をつぶって、お腹をかかえて、泣きながら大口をあけて笑う。

■怒り方
むっとして、まずは怒りをしずめようとする。怒るのがめんどうくさいから。
どうせ言っても怒っても、なにも変わらないから。
ナノたちと関わるようになってから、イヤなことはイヤと言うようになる。

■攻撃方法
アイテムでサポートする。

■態度
誰に対しても一定の態度。
他人にあまり興味がないから、ひまさえあればアイテムを作っている。

■装飾
ピアスの石は、茶色のしま模様のストーン。
(クレイジーレースアゲートという石)

マルチドライバーや電池をこしのポーチに入れている。

ゴーグルをつけている(視界がせばまって、そこだけに集中できるから)。
実践中は、大きな丸眼鏡。

制服は、ちょっと着くずしている(かっちりしているのがいやだから)。
いつも制服の上に白衣を着ている。

■特技
アイテム発明、ご飯の美味しい食べ方を見つけること(賛同は得られない)

■趣味
3週間に1回変わる(伝書鳩、ブラックライト、マンホールの拓本あつめ、ビンのふたあつめなど)

5.コフィン・ターコイズ
■本名
コフィン・C・ラツィエル

■出身
エジプト

■年齢
14歳(※3巻時点)

■ラッキーナンバー
2

■好きな色
ターコイズ色

■職業
【世界考古学会の最年少会員】学校には通っておらず、おさない頃から父と遺跡発掘のために世界中をまわっている。
現在は独立して、父とははなれて生活している。

CSCOの考古学・古代暗号研究会の、最年少会員。協力研究者のゲストティーチャーとして、たまに学園にくる。

■身長
155cm
小柄で細身。基本、室内で作業しているけれど、遺跡探検もするため、少し肌が焼けている。
あるていど筋肉もある。

■香水・香り
香水はつけない。古いパピルスの古紙のような、図書館みたいな香りがする。

■服装
父のおさがりのぶかぶかの使い古した麻シャツにジーンズ、ぼろぼろスニーカー。
研究者として協力するときはシャツと、蝶ネクタイと、ジャケットとパンツ。
基本、ファッションに興味ない。
髪型は、古代エジプトをリスペクトしている。

■口癖
「ごめんなさい、ごめんなさい」「絶望だ!」「ヒィッ」
基本的におどおどしていて、ゆったり、おびえたように話す。
自信がないときは、ぼそぼそ話す。
暗号や、考古学にかかわる内容のときは、早口でわりと大きめな声で話す。
仲良くなった(=害悪がないと判断した)人の前では、ちゃんと話せる。

■癖
基本的に目が合わない。
心配ごとがあると、本やカバンをだきしめる。
こわがっているときは、ヒィッと、2センチくらいとぶ。

■笑い方
普段:「はは」息をはくように、リアクションは少なめに笑う。本当に笑ってるか、よくうたがわれる。
爆笑するとき:本やカバンをかかえて、身体を折って笑う。

■怒り方
ムッとして、一度ぐっとがまんする。ちゃんと言葉にして怒っている内容を伝えようと努力するけど、上手くできなくて、だいたい泣く。

■趣味
クロスワードパズル。世界中の民謡や伝説を調べること。

■攻撃方法
逃げの一択。
基本戦わない。研究所や遺跡でもくもくと暗号に向き合うのが、コフィンの闘い方。

■好きなこと
暗号を解くこと(はじめて見る記号を読み解く瞬間が、人生で1番好き)。
一人でもくもくと歴史書などを読むこと。遺跡探検に行くこと。

■きらいなこと
人間とずっと一緒にいたり、長時間の会話をすること(人数が増えるにつれて、心がつらくなる)。
規則正しい生活を送ること。

■好きな食べ物
クリームブリュレ。カチカチのカラメルを割る瞬間が、人生で2番目に好き。

■特技
どんな暗号でも古代語でも読むことができる。どんな状況でも睡眠をとれる。

■大切な人
家族:お父さんとお母さん

■好きな絵
ネスナクトの『死者の書』
これを見たときに、エジプトの死者の世界の魅力にぐっとひきこまれた。

6.ベネディクト
■CSCOでの名称
ベネディクト

■年齢
???歳(※4巻時点)
学年はナノたちの2こ上。何回か留年しているらしい。

■好きな色
透明なガラス色

■職業
【世界監督市民機関学園】のアメリカ・ブロッサム学園中等部3年生。アイテム部。
『宇宙怪奇解明同好会』の部長。

授業には、ほぼ参加していない。
異国での研修や行事や任務では、ふらっといなくなって素材を集めて、世界中にある隠れ家で、何やら不思議なものを作ったりしている。

■身長
170cm
かなり身体の線が細い。
やわらかく白い長髪に、白いひとみ。少し遠くを見てるような眼をしている。

■香水・香り
香水はつけない。薬草や古書みたいな香りがする。

■服装
普段:制服のシャツの上に、ローブのようなものを着ている。
私服:ブレザーに、ローブを着ている。錬金術師や魔法使いみたいな格好をしている。
本人が、選ぶのがめんどうくさいから、同じような服や、くつ下しかもってないらしい。
よく観察すると、たまに左右のくつ下の柄が違う。

■口癖
「え、やだ」「帰っていい?」
悪意も善意もなく、率直にたんたんと事実をのべる。

■癖
こめかみをかく。

■笑い方
普段:口の左はしをちょっと上げて、小さく笑う。
爆笑するとき:眉をあげて、口のりょうはしを上げる。

■怒り方
無の表情になる。相手の前から姿を消して、二度と現れない。

■趣味
研究・素材集め・隠れ家づくり。

■攻撃方法
戦わない。戦闘などが起きても、いつの間にかベネディクトはいなくなっている。

■好きなこと
一人で研究すること、思考すること。

■きらいなこと
人間と話すこと。

■ゆるせないこと
思考をじゃまされること。

■好きな食べ物
パイナップル味のゼリー。

■きらいな食べ物
デモジャヴィ(地球には存在しない食べ物? どんなものかは不明 by調査員)。

■好きな絵
マウリッツ・エッシャーの『蛇』

■好きな本
『鏡の国のアリス』アリスが鏡の世界にいくお話。
『■■■■■■■■■■■■■』まだこの世には公開されていない物語。ある少女が鏡でちがう世界にいくお話。

■装飾
長い髪を大きな「鍵」で、かんざしのようにくくっている(どこの何の鍵かは不明)。
ローブのポケットに、いつもいろんなものがはいっている。アメ、薬草、石など。
首飾りのひもをかけている。ひもの先に、どんな飾りがついているのかは不明。

7.ディミリー・ランウェイ
■恋人のキャシーからの愛称
ディミィ

■年齢
14歳(※4巻時点)

■好きな色
カラフル。
とくに【KALEIDO SCOPE】のブランドカラーの紫、ピンク、黄色、水色。

■職業
【世界監督市民機関学園(CSCO)】アメリカ・ブロッサム学園の中等部二年生。
ファッション部の部長。
【KALEIDO SCOPE】の創設メンバーで、デザイナー。
情報部(プロ)。

■身長
167cm

■香水・香り
カルダモンのスパイシーさに、少しだけキャンディーの甘い香りが混ざった香水(シオンの作った香水)。

■服装
革ジャンにタイトスカートが似合う。
黒と紫をベースに、自分がデザインしたカラフルな服を着ている。

■口癖
「みんなだいたい変人だよ」
「すまないね、うちの子が」「うちは基本、はなし飼いなんだ」
カッコいい話し方。
キャシーと話すときは、いつもよりテンポが速く、ちょっと声が高い。

■癖
考え事をするとき:耳元の大きなピアスをさわる。
返事をうながすとき:小首をかしげて「ん?」とうながす。

■笑い方
普段:くっくっと肩をゆらして、目を細めて笑う。
爆笑するとき:腕を組んで前かがみになって、はははっと笑う。
悪い笑み:ピアスをいじりながら、目を細めて、にんまりと口を三日月にする。

■感情表現
怒るとき:にっこり笑顔を作って、低い声でさとすように話す。
クールな見た目のわりに、感情のはばは、まあまあ広い。
キャシーとシオンが、とっぴょうしもないことをするのをいつも楽しみにしている。

■趣味
一人散歩。ファッション雑誌のチェック。
アーチェリー(趣味でやっていて、かなりうまい)。

■攻撃方法
どうさつ力にすぐれた分析で、情報戦をする。体術も優秀。
今後の進路は、情報部のなかの「現地調査観察部」を希望(理由は、ファッション関係の仕事の合間にできるから)。

■好きなこと
服のデザインを考えること。
キャシーとシオンを観察すること。面白い人を見つけること。
キャシーとデートすること。

■ゆるせないこと
仲間をバカにされること。夢をバカにされること。
とくに、【KALEIDO SCOPE】のじゃまをするやつは、ゆるさない。

■夢
【KALEIDO SCOPE】で、ロンドンの一等地に、店をたてること。
ずっとキャシーと服を作りつづけること。

■大切な人
キャシーとシオン

■弱み
キャシー

■好きな本
『ロミオとジュリエット』(シェイクスピア)ロマンティックですごく好き。

■正義
環境にやさしいファッションをつくる。
服を楽しみたい人が、楽しめる世界であってほしい。

■装飾
右耳(ダイヤ型)、左耳(丸型の【KALEIDO SCOPE】のロゴマークのピアス)。
万華鏡のような金細工のバングル(ジョナに依頼して、キャシーとシオンとおそろいでつけている)。
ビビッドなメイクとネイル。(紫と黄色のアイシャドウ、紫のリップ)。

8.キャシー・カラフル
■年齢
14歳(※4巻時点)

■好きな色
カラフル。とくにピンク。

■職業
【世界監督市民機関学園(CSCO)】アメリカ・ブロッサム学園の中等部二年生。
ファッション部の副部長。
【KALEIDO SCOPE】の創設メンバーで、テキスタイルデザイナー。
戦闘部(プロ)。

■身長
157cm(+10cmのヒールをはいている)

■香水・香り
キャンディシュガーの甘い香り(シオンの作った香水)。

■服装
カラフルなワンピースなどの、可愛いレトロな服。

■口癖
「キャキャキャッ」「ん~もーいーらない」
キャキャキャッといつも笑ってる。自分のことをミィと言う。

■性格
ぬけてるように見えて、相手を見抜く観察力がするどい。

■癖
身の回りのものごとに、すぐに興味がなくなり、興味がなくなったらすぐ捨てる。

■笑い方
普段:キャキャキャッ!と手をたたいて笑う。
爆笑するとき:キャキャキャッ!と声高らかに、上を向いてお腹をかかえて笑う。
悪い笑み:目を細めて、にんまりアヒル口をうすくひらく。

■感情表現
怒るとき:スッと表情を消して、「あんたのこといらない」と言う。
感情の幅は、めちゃくちゃ広そうに見えて、実はせまい。笑うか、そうじゃないか。
興味を失ったり、飽きたりしたらすぐ捨てる。

■趣味
ボーリング(よく倉庫で、科学部のカラフルな廃瓶を並べて、MYボーリングボールで遊んでいる。粉々にくだけたガラスのカラフルな配置を見て、よくアイデアを思いついている)
スカイダイビング(ストレスがたまったら、突然「飛んでくる」と言って、スカイダイビングをしにいく)

■攻撃方法
あまり戦闘はしない。戦闘部の任務でも、後方支援をすることが多い。
カンがするどく、おどろくほど運がいい。

■好きなこと
ディミリーとシオンと服をつくること。
猫足バスタブにカラフルな花びらを浮かべて、お風呂でのんびり電話すること。
ディミリーとデートをすること。

■ゆるせないこと
ディミリーの夢を笑われること。

■好きな食べ物
ぐるぐるキャンディー。カラフルな見た目を考えた人は天才だと思う。

■きらいな食べ物
納豆・オクラ。食べてる人バカじゃないの? と思っている。

■夢
【KALEIDO SCOPE】で、ロンドンの一等地に、店をたてること。
ずっとディミリーと服を作りつづけること。

■大切な人
ディミリー。
シオンも好き。

■好きな本
『赤毛のアン』(L・M・モンゴメリ)ハッピーエンドだから。アンがギルバートに石版をぶつけるシーンがチョー好き。
『十二夜』(シェイクスピア)ドタバタしててチョーおもしろいから。

■好きな画家
サルバドール・ダリ
『記憶の固執』を見て、時計を溶かす発想が天才だと思った。実際に溶かしてみたら、あんな絵みたいにはならなかったから、納得はいっていない。

■正義
自分が笑っていられる服を作りつづけること。

■装飾
右耳(三角型)、左耳(丸型の【KALEIDO SCOPE】のロゴマークのピアス)。
万華鏡のような金細工のバングル(ディミリーとシオンとおそろいのもの)。
10センチの、厚底ヒール。

9.シオン・パルファム
■年齢
11歳(※4巻時点)ナノの2コ下だけど、飛び級で同学年

■好きな色
マゼンダピンク

■職業
【世界監督市民機関学園(CSCO)】アメリカ・ブロッサム学園の中等部一年生。
ファッション部の部員。
【KALEIDO SCOPE】の初期メンバーで、調香師。
情報部。

■身長
148cm(+5cmのヒールを履いている)
ナノより小さい身長だけど、ヒールをはいているため、ナノより高い。

■香水・香り
ベルガモットとローズマリーの、あわい甘さと深みのある香りの香水。(自分で作った香水)

■服装
えりやそでにフリルのついたシャツと、パステルカラーのジャケットなどを合わせる。
柄ものの小物と、個性的な服を合わせている。
日焼け対策もばっちりしている。

■口癖
「これだからバカは」
キツめの口調で、はっきりものを言う。

■性格
目的のためなら、空気を読まずやり通す。絶対的な自信と、実力がある。
けれど、自分を批判する声にびんかんで、傷つきやすいところもある。

■癖
イラだったときに腕を組んで、つまさきでトントンと床をノックする。

■笑い方
普段:ハッとはなで笑う。
爆笑するとき:ハハハッと、子どもっぽい無邪気な顔で笑う。
悪い笑み:目を細めて、ニンマリとほおをあげる。

■感情表現
怒るとき:怒りマークをひたいにうかばせて、顔を上げて、「あ?」と口をひらく。
感情のはばは、やや広い。
クールにいようとするけど、キャシーに巻き込まれて表情豊かに、よく怒ってる。
でも自分もなかなかの問題児ということは、理解していない。

■趣味
学園の温室や、ニューヨークの植物園で、様々な植物の香りをかぐこと。
コスメショップで、新作の香水をチェックすること。

■攻撃方法
頭脳明晰で頭の回転が早く、ようりょうがいいため、情報戦に向いている。
今後の進路は、ファッション部に集中するために、前線には出ない裏方を希望している。

■きらいなこと
空気を読むこと。

■ゆるせないこと
バカにされること。

■好きな食べ物
湯豆腐。タンパク質もとれるヘルシーフードだから。

■きらいな食べ物
すみれの砂糖漬け。花は見たり香水にしたりするもので、食べるものじゃないと思っている。

■夢
【KALEIDO SCOPE】で、ロンドンの一等地に、店をたてること。
世界一の調香師になって、最高の香水をつくること。

■大切な人
ディミリーとキャシー

■好きな本
『オセロ』(シェイクスピア)しっとのおそろしさを学ぶことができた。
自分が優秀すぎて、しっとされることが多いから、今後気をつけようと思えた。

■好きな画家
アルフォンス・ミュシャ
『スラヴ叙事詩』をはじめて見たとき、感動して涙を流した。

■正義
つくりたいものをつくる。着たいものを着る。雑音は気にしない。

■装飾
右耳(ダイヤ型)、左耳(丸型の【KALEIDO SCOPE】のロゴマークのピアス)。
万華鏡のような金細工のバングル(ディミリーとキャシーとおそろいのもの)。
紫中心のうすめのメイクとネイルをしている。
制服のえりやそでにフリルをつけて、おしゃれなベルトをしている。
5センチヒールのおしゃれなクツをはいている。

10.ゼイン
■CSCOでの名称
ゼイン

■年齢
37歳(※1巻時点)

■好きな色
オレンジ色とあい色

■職業
【世界監督市民機関学園】のアメリカ・ブロッサム学園校長先生。
かつてはCSCOに在学し、任務をしていたプロスパイ。

■身長
185cm
着やせているけど、かなり筋肉があるらしい。茶色のまざった金色の、かるくウェーブした髪に、太陽みたいなオレンジのひとみ。

■香水・香り
香水は、普段はつけない。
休日やプライベートのときは、少し甘いムスクの香りの香水をしている。

■服装
普段は、シャツにチノパン。正装をすれば、かなりかっこよく見える。

■口癖
「俺はいそがしいんだ、しっしっ」「俺はお前らを信じてる」

生徒の前:しっかりとした口調だけれど、どこか親しみやすさがある。
ナノとレオの前:少し気をぬいた軽い口調だけれど、ちゃんとやさしさがある。
しかるとき:相手の心に届くように、低く芯のある話し方をする。

■癖
気持ちを切りかえるとき、前髪をかきあげる。
考えごとをしているときなどは、組んだ指の中指で、手の甲をトントンとたたく。

■笑い方
ごうかいに口をあけて、上を向いて「あっはははは!」と笑う。

■怒り方
生徒に対して:生徒の話を聞いてから、良かった点と、悪かった点を伝える。そして、なぜ悪かったのかしっかりと理由を伝える。
生徒が納得しなければ、納得できるまで互いの意見をしっかりと伝え合う。それから、次の行動に活かせるように、これからのことを一緒に考える。

敵に対して:静かに怒り、物理でわからせる。

■攻撃方法
学生時代は、最前線の戦闘部員。頭も回るため、戦略部のリーダーの指示をあおぎながら、現場監督のように指示をとばしていた。
身体能力が高く、格闘が得意。相手の関節を一瞬で外して動きを止めたり、アイテムも上手く使い、ムダはないけれど、ちょっとはでな動きをする。
プロになって、とちゅうで、戦略部に変わった。
オールラウンダーとして、前線で指揮をとりながら自身で動くことが多かった。

現在は、校長先生として、生徒の安全と成長のために日々、業務に追われている。

■好きなこと
お酒をのむこと。ナノとレオと、プライベートハウスの庭でバーベキューをすること。

■きらいなこと
雑務、書類整理。

■ゆるせないこと
ナノやレオ、教え子、CSCOに、危害をくわえられること。

■過去
昔は、けっこうやんちゃだったらしい。

11.ユーコ
■CSCOでの名称
ユーコ

■年齢
??歳

■出身
日本

■好きな色
白と黒

■職業
【世界監督市民機関学園】のアメリカ・ブロッサム学園所属。言語学と世界文化学(日本の担当)の先生。
かつては、ゼインとともに、プロスパイとして任務をしていた。

■身長
158cm
肩までの黒髪に、黒いひとみ。シワひとつない顔。
気をぬいたらその存在に気づけないくらい、外見に特徴がないことが特徴。

■香水・香り
なんの香りもしない。

■服装
街を歩いても、記憶に残りづらい服装。

■口癖
「あらあら」「まあ」
「~しましょうか」という、ていねいで優しい口調で話す。
やわらかいけれど、通りやすく聞きやすい声。

■癖
特徴的な癖は、見つからなかった。(by調査員)
学園の生徒の前では、笑顔以外の表情を見せたことがないし、すきがない。

■笑い方
ふふふ、と目を細めてほほ笑む。

■怒り方
感情的に怒ることは、ほぼない。
注意するときは、物理的にしかる。ナノとレオとゼインに対しては、バシッと頭に手刀をおとす。
感情の幅は広く深いが、それを表にはあまり出さない。

■攻撃方法
情報部の、諜報のプロ。戦闘部としての実力もあり、戦闘部の素質もある。
そのため、基本的に最前線で指示を出し、自身も戦えるオールラウンダー。
身体能力はかなり高く、柔道の技が得意。

■好きなこと
MAを見ること。オカルトなどを話すこと。アニメや映画を観ること。

■きらいなこと
単純作業。

■ゆるせないこと
大事な生徒を傷つけられること。

12.ソロン
■CSCOでの名称
ソロン

■年齢
34歳(※2巻時点)
ゼインの3こ下。

■職業
【世界監督市民機関学園】のアメリカ・ブロッサム学園所属。古代暗号学の先生。

■身長
187cm
水色に近い、エメラルド色の長髪を、ゆるい三つ編みにして肩にながしている。
蛇のようにするどいひとみ。

■香水・香り
香水はつけない。研究室でたいているお香の、ちょっと線香っぽい香りがする。

■服装
普段は、つめえりの中国服のような服を着ている。

■口癖
「気をつけるように」「だめだ」「責任はどうとる?」
「~だ」「~だろう」と、冷たい口調で話す。

■癖
めんどうくさくなってきたとき:つめえりをゆるめる。
イライラしたとき:半目にあって、その場から去る。

■笑い方
ふっ と息をはくような笑い方をする。
普段はめったに笑わない & 表情筋を動かさない。

■怒り方
片眉をピクッとさせる。表情は変わらないけど、眼が怒っている。

■攻撃方法
基本は後方部隊にいる。
ただ、身体能力はとても高い。いつもは帯刀していないが、中国刀の達人。

■装飾
髪飾りをつけている。任務のときは、中国刀を帯刀している。

■好きなこと
古代暗号学の研究。お茶をいれること。

■きらいなこと
むだ話。むだなことに時間を使うこと。

■特技
中国刀での剣舞。昔、道場で剣術を学んだときにハマってしまった。

13.ティル・ゴールド
■本名
ティル・T・ミカエル

■コードネーム
T

■出身
フランス エズ村
ティファレト家の長男

■年齢
15歳(※ナノたちの中等部進学時)

■ラッキーナンバー
6

■好きな色
金色

■身長
166cm

■ひとみの色
金色

■香水・香り
【ディアモンド】の香水(シトラスとローズのまざった香り)を使用。

■服装
スリーピースの白いスーツがお気に入り。
高級ブランド【ディアモンド】などを着用。
身なりには気を使っているため、TPOに合わせて楽しみながら服を選んでいる。

■口癖
「大切なものは、ちゃんとつかんでいないといけない」
普段は「~だよ」「~だね」と、ていねいで紳士的な話し方。
計画の実行中は、明言をさけた、遠回しな言い方をすることが多い。

■癖
考えているとき:金色の指輪をいじる。
しんどいとき、イライラしているとき:こめかみに手をあてて、目を閉じる。
照れるとき:絶対に顔を見せない。

■笑い方
普段:ふふ、とやさしく目をほそめて笑う。
ナノに対して:バカにしているのを、かくそうとしないほほ笑みをたたえている。
爆笑するとき:背中をむけて、音もなく肩をふるわせる。

■怒り方
冷静だけど、相手にするどい言葉をはなつ。

■攻撃方法
体術。金色のナイフを自由自在にあやつって攻撃する。

■装飾
六角形の金の石のついた指輪
左耳の青いバラのピアス
金色の懐中時計(中は、金色の砂の砂時計。ふたの裏には、ルシィルの写真が貼られている)

■倫理観
自分の大切な人を助けるためなら、手段は選ばない。

■好きなこと
一流のオペラやバレエをオペラ座で鑑賞すること。
青いバラの庭園に行くこと。
読書をして感想を語り合うこと。
人と紅茶を一緒にのむこと。

■好きな絵
ジェセフ・マロード・ウィリアム・ターナーの「Fishermen at Sea」
ティル自身も、絵を描かせたらすごく上手い。

■好きな本
ヴィクトル・ユゴーの『ノートルダム・ド・パリ』
(登場人物のフロローにどこか共感してしまう。ユゴーの本は全て読んでいる。)

■性格
もともと、真面目で、誠実で、すこしロマンチストな性格だった。
やがて手段を選ばない性格に。

14.ギル・ルビー
■ほかの偽名
ギギ、ギルバート

■年齢
14歳(ナノたちの中等部進学時)

■ラッキーナンバー
5

■好きな色
赤色

■職業
【世界監督市民機関学園(CSCO)】アメリカ・ブロッサム学園の中等部二年生。

■身長
163cm

■ひとみ
丸くて大きいけど、ちょっと目尻のとがった、猫みたいな眼。

■香水・香り
普段:シトラスの制汗剤の香り。香水はしない。
正装時:【ディアモンド】の香水(ジンジャーみたいなスパイスとレモンのウッディな香り)を使っている。

■服装
普段:あまりこだわらないため、相部屋の友だちからのもらいものや、古着が多い。ストリート系のスウェットやパーカーがにあう。
任務や正装時:【ディアモンド】のオーダーメイドのスーツや、シャツやパンツ。

■口癖
「会えてほんまに嬉しい!」「動物には優しくしてな」
くせのある独特なイントネーション
親友のラナの前:そんなにしゃべらない(もともとそんなしゃべるたちではない)。
思いついたときバーッとしゃべる。
基本的に人の話を聞くのが好き。
ナノやCSCOの仲間の前:よくしゃべるし、よく聞く。

■癖
心配ごとやストレス、考えごとがあるときのしぐさ:左眉のキズあとをなぞる。
思考:たまに、ナチュラルに治安の悪い考え方をする。

■笑い方
普段:眉を下げて困ったように笑う、かたえくぼができる。
爆笑するとき:顔をくしゃっとして、大きく口をあけて両手をたたく。その音がうるさい。

■怒り方
軽いとき:基本的にがまんする。ひたいにすじが浮かぶ。ムッとしたりはする。
本気のとき(ブチギレ):自制がきかなくなって殴りかかる。(一生で数回しかない)

■攻撃方法
前線に出て戦う。
体術、アイテム。

■特技
どんな生き物にも好かれること(動物だけでなく、魚や虫にも好かれる)
潜入捜査、手品
スポーツ全般が得意、とくにサッカー(故郷ではミッドフィルダー、学園ではフォワードの得点王)

■苦手
うそをつくこと
銃などの武器を向けること、向けられること(銃弾の音も苦手)

■好きなこと
毎月1回、故郷の仲間と電話で話すこと
生き物と触れ合うこと

■好きな教科
家庭科(生きていくために一番重要だと思うから)
生物学(生き物が好きだから)

■きらいな教科
数学、物理学(眠たくなるから)

■好きな本
『千夜一夜の物語』(理由:いろんな話が読めてたのしいから、自分も冒険している気分になるから)

■装飾
麻紐の首飾り。
耳にたくさんのピアスをつけている。
足首に赤いミサンガをつけている。

15.ルシィル・ティファレト
■本名
ルシィル・ティファレト

■出身
フランス、エズ村

■ラッキーナンバー
666

■年齢
15歳(※4巻時点)
学校には通っていないが、学年的には中学3年(ナノの2つ上)

■見た目
黒紫の髪を、よく後ろで一つにしばっている。
白い肌に、黒紫のアメジストのような色のひとみ。顔立ちはティルと似ている。

クールで大人な雰囲気だけれど、ころころ表情がかわってよく笑う、やさしい王子様のよう。

■好きな色
黒紫色

■職業
【蛇】のヨーロッパ支部の10人のうち1人の幹部で、主にBSの管理と、イタリアのマフィアの自治を任されている。
スペードの武器を輸入して使っている。

信頼できる者を集めた″Doubt(ダウト)″を結成。リーダーを務める。

■身長
166cm
ナノより頭2つ分高い

■香水・香り
【ディアモンド】の香水(バニラのような樹脂の甘い香りに、少し苦みのあるミステリアスな香り)を使用。

■服装
"ディアモンド"などの高級ブランドが多い。TPOにあわせて、それなりのものを適当に身に着けている 。
ティルとおそろいの、青いバラのピアスを右耳につけている。
銀色の懐中時計を身につけている。

”Doubt”の正装:全員おそろいで黒コートと黒手袋、銀のえりピンと【蛇】の指輪をつけている。

■口癖
「やっと会えたね」
~だね、とやさしく紳士的な口調。

■癖
しんどいとき:「トントン、ツーツーツー、トントントン」と、指を鳴らす。
イライラしているとき:ヘビの銀の指輪をいじる。
照れたとき:耳が紅くなる。青いバラのピアスをいじる。
気持ちをきりかえるとき:髪を耳にかける。

■笑い方
仕事やナノの前:「ふふ」と、王子様のようにやさしくほがらかに笑う。
Doubtの前:「はっ」と小さく息をはいて笑う。

■怒り方
普段:顔には出さず、心を無にして冷静に、自分の感情をおさえる。
Doubtに対して:かなり不適任な任務を与える。(スネイクに対する、エジプトでの任務など)
本気で怒ったとき:徹底的に計画を立てて、確実に復讐をする。

■趣味
天体観測。とくに、明けの明星、宵の明星と呼ばれる金星を見るのがすき。
芸術鑑賞。美術館やオペラ座には、1人で行きたいタイプ。

■攻撃方法
銀でできた【蛇】の指輪をつけ、モード【MEMORY】を扱う。
ナイフの扱いが上手く、ティルと同じくらい身体能力も高く、強い。

■好きなこと
クラシック音楽を聴くこと。
いろんなカフェを巡って、紅茶をのむこと。
いろんなジャンルの本を読み、感想を語り合うこと。

■きらいなこと
汚い場所にいること。

■好きな食べ物
マカロン

■きらいな食べ物
ガトー・デ・ロワ(ガレット・デ・ロワ)
オレンジなどのフルーツの砂糖づけをかざったブリオッシュ(ふんわりしたパン)。
フランスで1月6日の祝日「エピファニー(公現祭)」を祝うときに食べるお菓子。
切り分けられたなかに、小さな人形が入っていた人は、王冠をかぶって、王様として幸運に1年間を過ごせるとされている。

家では、いつもティルが小さな人形を当てて、王冠を手に入れて、それをルシィルにのせていた。

■特技
情報収集、暗号解読、研究、実験。
(【Fake Stone】を一人でつくり上げる実力と才能がある)

■大切な人
ナノ。(ティル?)
(″Doubt″のメンバーも少しだけ大切。絶対に言わないけれど)

■好きな絵
グスタフ・クリムトの『死と生』
もともと、この画家のファンだったが、昔、【蛇】の任務で心が追いつめられたとき、逃げるように入った美術館で観た、この絵に心を救われた。

■好きな本
不思議な童話。この世のはじまりと、5つの世界について書かれたファンタジー。

16.ジャック・バカラ
■本名
ジャック・バカラ

■出身
イタリア、フィレンツェ

■両親
フィレンツェ出身の人のいい両親だったが、ジャックが幼いときに、思いがけない事故でなくなってしまった。後に、事故が【蛇】のせいだとわかる。

■年齢
16歳(※4巻時点)
学校には通っていないが、学年的には高校1年(ナノの3つ上、ルシィルの1つ上)

■見た目
すらっとしていて、少し筋肉がついている体型。
銀に、うす紫色のグラデーションの入った髪。
オレンジっぽい目をした、ほりの深いととのった顔。
後ろ首にJの刺青をしている。両利き。

■好きな色
緑・白・赤 イタリアの国旗の色

■職業
はじめは、よごれ仕事ばかりしていたが、現在は【蛇】のなかでも自由度の高い地位にいる。

イェールと「JAKE」というチームを組んで、なんでも屋をしていたところに【蛇】の新しい幹部のルシィルがやってきた。
そこで、【蛇】と関係なくルシィルと約束を交わし、イェールとともに″Doubt″に加わった。

■身長
167cm

■香水・香り
【ディアモンド】の香水(甘いナッツのお菓子のような香りと、スパイシーなハーブの香り)を使用。

■服装
カラフルなイタリアのブランドのスーツを着こなしている。かなりおしゃれ。
指輪などのシルバーアクセサリーをよくつけている。

″Doubt″の正装:全員おそろいで黒コートと黒手袋、銀のえりピンと【蛇】の指輪をつけている。

■口癖
「愛してるぜイタリア!」
「Principessa(お姫様)」
「Grande(グランデ)!(最高だぜ!)」

トスカーナなまりが強い、独特な口調。

■癖
気になった女の子には、すれちがうときにウィンクをする。
銃をうつとき、銃にキスする。
銃で帽子をくいっと上げる。

■笑い方
普段:ケラケラと明るく笑う。
爆笑するとき:あっはははは!と大きく口を開けて笑う。

■怒り方
した打ちをして、銃をかまえる。撃ってもあとぐされのない相手ならようしゃなく撃つ。
本気でキレると、見さかいなくぼこぼこにしてしまう。

■夢
幼少期に住んでいた【蛇】が経営する孤児院に、いままでお世話になった分の金額を全てはらい終えたあと、【蛇】から完全に抜けること。
そして、大学に行って、芸術について学び、いつか美術館の学芸員になること。

■攻撃方法
天才の銃使い。二丁の銃を両手に持って撃つ。
いつも銃の手入れはかかさない。

■性格
友だち思い。イェールのことを親友だと思っている。

■趣味
サッカー鑑賞。バイクをいじったり、バイク雑誌を見ること。占いをしてもらうこと。

■好きな食べ物
ピザ、チョコナッツジェラート

■きらいな食べ物
シュネッケン(ドイツ語で「カタツムリ」)というタイヤのようなグミ。

■苦手なこと
つき合った女の子と長つづきすること。(最長1ヶ月)

■大切な人
亡くなった両親。
イェール。(ルシィルとスネイクも、少しだけ大切)
生まれ育った施設の後輩たち。
この世の全ての尊きレディたち。

17.イェール・ガブリエル
■本名
イェール・Y・ガブリエル

■年齢
15歳(※4巻時点)
学校には通っていないが、学年的には中学3年(ナノの2つ上)

■ラッキーナンバー
9

■見た目
ナイフのような、だれもよせつけない雰囲気。
筋肉質、がっしりした体形。銀色のツンツンしている短髪。
ひとみは銀色で、つり目。健康的な肌色。

■職業
【蛇】の計画のために、監視されながら生きてきた。準幹部(特別枠)。
ジャックと「JAKE」というチームを組んで、なんでも屋をしていたところに、【蛇】の新しい幹部のルシィルがやってきた。
そこで、【蛇】と関係なくルシィルと約束を交わし、ジャックとともに″Doubt″に加わった。

■身長
173cm

■香水・香り
【ディアモンド】の香水(レモンタイムなどのハーブと、しめった土のような深みのある香り)を使っている。
本人は、香りには興味はなかったけれど、植物のような香りの香水をジャックにもらってから、気に入ってつけるようになった。

■服装
基本、シャツとパンツにサスペンダーを着用している。サスペンダーは5種類くらい持っている。
″Doubt″に入ってからは、スリーピースのコートなどの、正装をすることも多くなった。
ほか、BSの銀の六角形の石を、シャツの上から黒いベルトで二の腕につけている。
後ろ首には9の刺青。

″Doubt″の正装:全員おそろいで黒コートと黒手袋、銀のえりピンと【蛇】の指輪をつけている。

■口癖
「うるさい」「うん」「野菜の肥料にする」
基本、口数は少ないほうだけれど、話そうと思えば話せる。
周りにいるジャックやルシィルの察しがいいので、ちょっとした表情の変化で気づいてもらえるため、めんどうくさいときは表情で主張する。
(おかげで、昔より表情が豊かになってきている)

■癖
人の話に興味がないとき:ポケットに入れているメリケンサックを手入れする。
ぼーっとしているとき:二の腕のベルトについている、銀の六角形の石をいじる。

■笑い方
口のはしをあげる。表情筋はほとんど動かさない。

■怒り方
無言で殴りかかる。めんどうくさくなったら、物理で解決しようとする(いつもジャックに止められる)。「相手を野菜の肥料にする」。

■夢
【蛇】やBSなどの全てのしがらみから解放されて、バイクで世界を横断しながら、世界中の野菜を食べる旅をしたい。
いつか自分の畑をもってみたい。

■攻撃方法
まずは銃を連射して、弾がなくなったら、メリケンサックで直接ぶつかって戦う。
(イェールの銃が下手すぎるので、ジャック的には、最初から銃は使わないでほしい)
メリケンサックには、ジャックがつけたスタンガン機能がある。

■性格
戦闘になった際、最速で終わる方法だけを考えて、一人で突っ込むところがある。
戦闘中は、人の話を最後まで聞かない。
ちょっとぬけているところもある。
自然が好きで、アウトドアが得意。
めんどうくさがりのため、問題には首を突っ込まない性格だが、ジャックの気まぐれやルシィルの依頼のせいで結局、巻き込まれる。

■趣味
バイクの手入れ。メリケンサックの手入れ。ガーデニング。
ルシィルの屋敷の庭で、勝手にガーデニングをはじめて、素敵な庭と畑をつくっている。

■好きな食べ物
ラムネキャンディ(とくにレモン味)
カルチョーフィ(野菜を食べている感じがしてすき)

■きらいな食べ物
なし

■好きな絵
ジュゼッペ・アルチンボルド『夏』
野菜やくだもので人間がかたちづくられている絵画。
好きな野菜がたくさん描かれているから好き。

■好きな本
ジョン・スチュアート・ミル『自由論』
国語が苦手なイェールががんばって読んだ本。自分の知りたい自由の定義とはちがったけれど、読み終わったときの達成感が良かった。二度と読まない。

18.スネイク
■本名
スネイク

■年齢
15歳(※4巻時点)
学校には通っていないが、学年的には中学3年(ナノの2つ上)

■好きな色
灰色

■見た目
灰色の髪の左側を、あみこみしている。毎朝、あみこみをするのがルーティン。
灰色のヘビのような眼に、蛇っぽい顔、白い肌。細身。

■職業
「無所属」のハッカー。(世界的なハッカー【SNAKE】)
【蛇】のスペード印の、ヨーロッパ支部・ルシィルの直属の部下。
(肩書は無所属だけど、ルシィルには逆らえない)

■身長
165cm

■香水・香り
スモークのような、甘みと苦みのある香りの香水。本人は匂いに興味がないため、なんの香水かはよくわかっていない。
気が向いたときに、ルシィルの部屋にあるものをてきとうに選んで、勝手につけている。

■服装
ルシィルの服を勝手に着てる。部屋着はダボダボゆるゆるが好き。
黒い蛇型のピアス(蛇に耳を食べられているような、かわいいデザイン)をしている。
気分で、ルシィルのアクセサリーも勝手につける。灰色のスマートフォン。

″Doubt″の正装:全員おそろいで黒いコートと黒手袋、銀のえりピンと【蛇】の指輪をつけている。

■口癖
「ほいじゃネ!」「めんどくさいけん」「飽きた」
「~じゃけんネ」「~じゃろ」「~のお」という、イタリアのトリノなまりが強い、独特な話し方をする。
ちょっと高い声をしている。

■住居
10か所ほど、セーフハウスなどの自身の拠点はいくつかあるけれど、もう忘れたらしい。
いまは、ルシィルの屋敷に勝手に住みついている。思った以上に住み心地が良かったため、他の場所に行くつもりは、今のところはない。(ルシィルから解放されたとしても居座る可能性が大)

■癖
くやしいとき:なまりの強い言葉でもんくを言う。
イライラしているとき:下くちびるを、ガジガジかむ。
いやな任務を任されたとき:両手足でジタバタして全身で抵抗を示す。
PCやスマートフォンの充電がきれたとき:虚無。

■笑い方
普段:「あひゃひゃ」と、人を小バカにするように笑う。
爆笑するとき:「あっひゃひゃ!」と、涙目で、相手を指さして笑う。

■怒り方
んー、と考えるように、眼を細めて笑う。その場ではなにもしない。
後に、社会的に生きづらくなるような情報操作をして、やり返す。

■倫理観
ほぼない。

■弱み
ルシィルの管理下にあること。

■攻撃方法
情報戦。ハッキングの天才。世界のトップ5には入る実力者。
基本的に、現場に行きたくないし働きたくない。

■興味のある人
シャルル シャルルをあおるのは楽しい。

■苦手なこと
戦闘や格闘技。変装。野外活動。
3巻でエジプトに行ったのは、前の任務でやらかしたスネイクが、ルシィルを怒らせたため、1番向いていない任務をあてがわれたせい。

■好きなこと
人をダメにするクッションでのんびり昼寝をすること。サッカーゲーム。サッカー鑑賞。

■きらいなこと
痛いこと、働くこと、暑い場所、寒い場所、インターネットの環境の整っていない場所にいること。

■好きな食べ物
シュネッケン(ドイツ語で「カタツムリ」)というタイヤみたいなグミ。
(前にジャックに食べさせたとき、楽しかったから)

■きらいな食べ物
ぶどう

19.本田二ム
■本名
ハルタカ・H・ラファエル

■日本での名前
本田 春鷹(ほんだ はるたか)

■年齢
15歳(※7巻時点)

■ラッキーナンバー
8

■好きな色
緑色とオレンジ色

■両親
父の冬鷹(ふゆたか)は、【橘ノ里】の頭領。げんかくな性格で、掟は絶対に守る。
母は、桜ノ里の一員。少女漫画や恋バナがだいすきな明るい性格。不治の病にかかってしまう。

■身長
168cm

■香水・香り
香水はつけない。自然の木々の香りと、橘の実の香りがする。

■第一印象
頭脳も、容姿も、家柄もピカ一。
実はかなり真面目で、里のために自分のできることを考えつづけている。

■容姿
もとは、オレンジ色のカールした髪。でも、黒くそめている。
オレンジ色のひとみ。まつ毛が長く、切れ長の目をしている。
しっかりきたえている体格。日焼けはしすぎていない。

■服装
里でつとめをはたすときの服装は、オレンジ色の忍者服。
里のなかでリラックスするときの部屋着は、着物。
里をおりて、街にでるときの服装は、現代的でシンプルなおしゃれな服。

■口癖
「面白ぇ女」「この俺さまに、なびかないだと?」

橘ノ里の民の前では、すこし固い空気をみにまとい、上に立つ者として、りんとした話し方をする。
橘ノ里の民ではない者や、心をゆるしたいと思った相手には、ものごしのやわらかい話し方をする。

カンペキな自分を見せたいときや、少しみえをはるときの一人称は、「俺さま」。
真面目な話をするときの一人称は、「俺」。

■癖
前髪をかきあげる。
基本的に、自分は「人に好まれる」と思っている。
楽しそうに遊んでいる同年代の少年少女を、つい目で追ってしまう。

■笑い方
普段:前髪をかきあげて、「面白え」「くっくく」と、口のはしと眉を上げる。
爆笑:お腹をかかえて、声をころして涙を流しながら笑う。

■怒り方
基本は、怒らない。忍者は自分の利益のために感情をふりかざしてはならないため。
本当に怒ったとき:野生獣のようにしずかに忍び、相手の弱点を調べて、最後は"狩り"をするようにやり返す。

■感情の幅
めちゃくちゃ広い。だいたいのいやなことや不快なことも、「面白れぇ」と感情の変換をすることで楽しく生きている。
橘ノ里の民のまえでは、基本的に冷静でいることにつとめて、あまり感情をださないようにしている。

■趣味
和歌を詠むこと。料理をすること。得意料理は、忍者の携帯食の兵糧丸(ひょうろうがん)。

■攻撃方法
体術、忍術。ナノを上回るほどの力とスピードをもつ。(ティルと互角)

■好きな食べ物
キムチチゲ。

■きらいな食べ物
紅ショウガ。

■特技
忍術。薬を調合すること。わりとなんでもできる。

■ゆるせないこと
掟のために、大切な人の命が失われること。

■夢
一つ目が、自分の意思でBSの能力を使うこと。二つ目が、桜ノ里と橘ノ里の和平を実現すること。

■大切な人
ほれた相手である、ナノ。一生、心のなかで想いつづけている。
死んだお母さん。

■好きな絵
『富嶽三十六景 凱風快晴』葛飾北斎 オレンジにそまる富士山の、だいたんな色合いがすき。

■好きな本
『古今和歌集』『古事記』

■装飾
橘ノ里の家紋のきざまれた、銀のプレートのひたいあて。
六角形の水銀の石を、いつもふところに入れている。

20.ヴェール
■本名
ヴェール・レ・ジャスティ

■好きな色


■出身・所属
テロストロ監獄の中で生まれる。ものごころついたときから、悪を憎み、正義を尊敬して育った。
もともとは、世界警察・ヨーロッパ支部所属。
現在は、世界警察の最高指揮官・”円卓の執行人”の、10番目の執行人(最年少)として、世界を飛び回っている。

■身長
180cm

■香水・香り
世界警察は気配を消すため、香水はつけない。

■第一印象
自分を正義と疑わないするどい眼で、なにを言ってもだめだと思わせるような雰囲気。

■容姿
銀色と灰色のまざったような長髪のくせっ毛。ふだんは、後ろで無ぞうさに一つにしばっている。
灰色で力強いひとみをしている。彫が深く、いつも仏頂面(ぶっちょうづら)。

■服装
ふだんは、世界警察の白い制服。
執行人の勲章つきの、白いロングコートをはおっている。
休日は、動きやすいシンプルなえりつきのシャツを着ている。

■口癖
「世界正義への協力に、感謝する」
基本的に厳格に、礼儀正しく、人に接する。

■癖
考えるとき、剣の柄(つか)をなぞる。

■笑い方
普段:口の右はしを少し上げる。ほぼ表情は変わらない。
爆笑:口の両端を上げる。長い付き合いの人にしかわからない。

■怒り方
激昂する。怒鳴り、剣をぬく。

■感情の幅
感情の幅は広いが、”悪”に対しての怒りが、ほとんどの感情をしめている。
”正義”に対して、心から尊敬をしている。

■趣味
仕事。

■攻撃方法
剣で正々堂々と戦う。ようしゃはしない。
忍耐強く、ねばり強い戦いをする。身体能力が高く、体術、剣術ともに強い。

■好きなこと
仕事。この世の全ての悪をテロストロ監獄にいれること。

■きらいなこと・ゆるせないこと
悪が世にのさばっていること。

■特技
剣のあつかい。手錠をかけること。悪をくじくこと。

■正義
悪を排除すること。
正義のためなら、命もおしまない。信念を突き通すために、この命はある。

■大切な人
いない。

■装飾
BSの能力をはじくことができる「正義の剣」を持つ。

21.カイン
■本名
カイン

■好きな色
白と灰色

■出身・所属
バロイア国出身。もともとは、世界警察・ヨーロッパ支部所属。
現在は、円卓の執行人のヴェールの助手として、世界中を飛び回っている。

■身長
175cm

■第一印象
明るく優しく、面倒見がいい。

■容姿
黒髪の短髪に、黒いひとみ。いつもおだやかで笑顔。

■服装
ふだんは、世界警察の白い制服。
休日は、レトロなジャケットと、ヴィンテージものの小物をあわせたような服装をする。ファッションにはこだわりがある。

■口癖
「ヴェール、いい加減にしないと本気で怒るぞ」
基本的におだやかで、礼儀正しい。

■癖
考えるとき、帽子をなぞる。

■笑い方
普段:いつもにこにこ笑っている。
爆笑:涙を流して、大声を出して笑う。

■怒り方
笑いながら、剣を抜く。

■感情の幅
感情の幅は広い。けれど、いつも笑っているから、つき合いの浅い人には、喜怒哀楽の、怒と哀は伝わらない。

■攻撃方法
剣で正々堂々と戦う。ようしゃはしない。
身体能力が高く、体術、剣術ともに強い。

■好きなこと
休日は、人通りの多い街のカフェで、本や観光雑誌を読んだり、人間観察をしている。
仕事しかしないヴェールを、どんなレジャー施設に連れていくかを考えることが好き。提案しても、だいたい断られる。(成功率は、7%)

■きらいなこと
人を傷つけること。

■趣味
人間観察。興味のある人物のことを、あきるまで観察する。
観察では足りないときは、直接かかわって、その人物について、徹底的に知ろうとする。
カインにとって、人生で一番、興味深い人物は、ヴェール。
ヴェールのことは、一生、興味が尽きることも、あきることもないと思っている。

■ゆるせないこと
ヴェールが、自分のいないところで命を落とすこと。

■夢
世界を平和にすること。

■大切な人
両親、ヴェール。

■装飾
BSの能力をはじくことができる「正義の剣」を持つ。
世界警察の帽子。

22.タロ
■年齢
8巻時点で:13歳(ナノと同じ年)

■所属・職業
【世界監督市民機関学園】アメリカのブロッサム学園の中等部1年生【戦闘部】
初等部は、南アフリカのプロテア学園。
中等部からブロッサム学園に移動。レオのルームメイト。

部活は、『もふもふ研究会』。新種の動物をさがすために、ジャングルや山に数週間こもったりする、意外と体力と根性が必要な部活。

■香水・香り
香水はつけない。たまに、草木とうさぎなどの動物の香りがする。

■容姿
ふわふわのくせのある茶髪をひとつに束ねている。
すこしたれ目で、やさしい雰囲気。そばかすがワンポイント(本人のお気に入り)。
ほっそりとたてに長く、体幹がしっかりとしている。

■服装
普段は、CSCOブロッサム学園の制服。
私服:シンプルで動きやすい服。(いつも、気が向いたときにすぐ動物のえさやりや、野外での鍛錬を行えるため)

■性格
いつもニコニコして、ぽやぽやしている癒し系。
忍耐強く、ほとんど怒らない。

■口調
「えへへ〜いいねぇ」「ざんねんだねぇ」「おいらはねぇ」
やわらかい話し方。でも言うことは言う。

■癖
スナイパーとして、無意識に気配を消してしまう。
もふもふの動物を見つけたら、全力で走り出す。

■笑い方・怒り方
・笑うとき:にぃっとはぐきをみせて笑う。
・怒るとき:「こら!」とほおをふくらませて、子どもに言い聞かせるようにしかる。

■戦い方
学園一のスナイパー(狙撃手)。
かげにひそみ、息をひそめ、獲物を撃ちぬく。

■趣味・すきなこと
動物を愛でること。
愛用しているライフルの手入れをすること。

■すきな食べ物
ふわふわにふくらませた卵をかけたご飯。
いつも、卵かけご飯のバリエーションを増やすために、真剣に調味料と向き合っている。

■きらいな食べ物
なし

■すきな芸術
ティンガティンガアート (アフリカのタンザニアという国でうまれたカラフルな色彩のアート)
動物たちがたくさん描かれているからお気に入り。

■すきな本
『うさぎとカメ』イソップ寓話

23.ペッパー
■年齢
8巻時点で:13歳(ナノと同じ年)

■所属・職業
【世界監督市民機関学園】アメリカのブロッサム学園の中等部1年生【情報部】
初等部からブロッサム学園。

部活は、『エアギター部』。部員は、ひとこともしゃべらず、音楽とエアギターの動きだけでコミュニケーションをとりあう。
ペッパーは、期待の新人。

■香水・香り
ピリッと刺激のあるペッパーの香り。

■容姿
黄色がかったあわい茶色の髪。やわらかい印象のまるいひとみ。

■服装
普段は、CSCOブロッサム学園の制服。
私服:シンプルなシャツにパーカーなどの服装。
部活の服装:好きなバンドのライブTシャツとダメージジーンズに、革ジャン。
スタッズのついたチョーカーやスニーカーをはいてる。

■性格
おとなしく、ものしずか。いつも気配を消している。
あまり表情は変わらないけれど、いつも心はワクワクしてる。

■口調
「あたいは、できることをやるさ」
針を落としたような、かぼそい小さな声で話す。

■癖
ひまになると、エアギターをかなでている。

■笑い方・怒り方
・笑うとき:ほおを上げてはにかむ。
・怒るとき:キレて物理的な方法をつかう(みんなペッパーを怒らせないように気をつけてる)。

■戦い方
後方支援。基本的に、身を隠し、変装をして、情報収集などを行う。

■趣味・すきなこと
パンクロックがすき。
いつか、カンペキな変装ができるようになったら、エアギター大会に出る予定。

■すきな食べ物
ピンクペッパーをたくさんかけたサーモンスープ

■きらいな食べ物
ヌガー、キャラメル(歯にくっつく食べ物が苦手)

■すきな芸術
「風に吹かれて」ボブ・ディランの曲(ロックソングとして、テンポ感も、詩的な表現もすき)

■すきな本
『百年の孤独』(ガブリエル・ガルシア=マルケス)

24.さとる
■年齢
8巻時点で:13歳(ナノと同じ年)

■出身
日本 三重県

■所属・職業
【世界監督市民機関学園】アメリカのブロッサム学園の中等部1年生【情報部】
初等部は、日本のサクラ学園。
中等部からブロッサム学園に移動。レオのルームメイト。

部活は、『国際経済委員会』。もの・人・金の動きをしっかりと見て、利益を生むやり手。

■香水・香り
なにもつけない

■容姿
黒い髪。すこしつり目。
無愛想ではないけど、いつも冷静な表情をくずさない。

■服装
普段は、CSCOブロッサム学園の制服。
私服:シンプルなシャツと、チノパン。服装にはむとんちゃく。

■性格
冷静なツッコミ役。だが、まあまあ情がある。
意外と話し上手で、商売上手。パーティーなどのイベントにはよく顔を出す。不思議な人脈がいくつもある。
かなり聞き上手でもあり、さとるにほめられるとうれしいと思う人が多い。

■口調
「レオ、お前ほんとにザンネンだな」
さっぱりとしている話し方。基本は、冷静に、一定のテンションで話す。

■癖
ぼーっと、どこかよくわからない場所を、じっとながめていることがある。
(レオいわく「ネコみたい」)

■笑い方・怒り方
・笑うとき:ふふっと肩をゆらして笑う。
・怒るとき:ハッと鼻で笑う。

■戦い方
後方支援。AIの専門家であり、独自のAI『さくら』を開発して、情報収集などを行う。
交渉術にも長けている。

■趣味・すきなこと
投資。ソロキャンプ。
自作のAI『さくら』を、大事に大事に育てている。

■すきな食べ物
やわらかいもの(かたいものを食べるのが苦手だから)

■きらいな食べ物
つめたいもの(歯が痛くなるから)

■すきな芸術
ブロンズ像『考える人』(オーギュスト・ロダン)

■すきな本
『走れメロス』(太宰治)

25.一条
■年齢
8巻時点で:13歳(ナノと同じ年)

■所属・職業
【世界監督市民機関学園】アメリカのブロッサム学園の中等部1年生【情報部】

部活動は『忍者郵便部』。

■香水・香り
印刷したばかりの、新しい紙の香りがする。

■容姿
黒い短髪、やわらかい印象の少し丸い目。すこしだけ日焼けしている。
やさしげな顔をしているが、それが本当の顔なのかは、だれも知らない。

■服装
普段は、CSCOブロッサム学園の制服。
私服:忍者服や和服を着ている。

■性格
明るくて元気で、いつも機嫌がいい。
よく街で道を聞かれる。だいたい目的地まで一緒に行ってあげる。

■口調
「ナノ氏! レオ氏! 今日も配達びよりだね!」
聞き取りやすい、元気な話し方。

■癖
中等部から学園がわかれた、二条、三条、四条をつい探してしまう。
(三人に、毎週、手紙を書いてる)

■笑い方・怒り方
・笑うとき:あははっと楽しそうに笑う。
・怒るとき:だれも、一条が怒った姿を見たことがないため、不明。

■戦い方
情報部員として、暗号の解読をしたり、交渉術で情報を収集する。

■趣味・すきなこと
手紙を書くこと、もらうこと。
配達をすること(人が人に贈る物に、最大のロマンを感じている)。伝書バトをライバルとして意識している。

■すきな食べ物
わらびもち

■きらいな食べ物
ふきのとう

■すきな芸術
『ペニー・ブラック』『ペンス・ブルー』(世界最古の切手)

■すきな本
『忍者郵便魂』二条、三条、四条といっしょにつくった、忍者郵便部としての心意気をまとめたオリジナルの巻物。

26.シナモン
■年齢
8巻時点で:13歳(ナノと同じ年)

■所属・職業
【世界監督市民機関学園】アメリカのブロッサム学園の中等部1年生【情報部】
初等部は、ドイツのヤグルマギク学園。中等部からブロッサム学園に移動。

部活は、『占い部』。いろいろな占いをする部活。シナモンは手相占いをして、毎日だれかの指紋を見つめてる。

■香水・香り
【KALEIDO SCOPE】の香水。カルダモンの入った、スパイシーで爽やかな香り。

■容姿
オレンジよりの茶髪の一部が、こげ茶色にそまってる。
ネコのようなひとみ。
いつも好奇心に満ちた表情をしてる。

■服装
普段は、CSCOブロッサム学園の制服に、白衣を着てる。
バツマークのヘアピンと、レンズつきゴーグルがお気に入り。
私服:リボンつきのワンピースがお気に入り。

■性格
明るく楽しく毎日ハッピーにすごしてる。
興味のあることだけに全力をそそぐ。興味のないことは、最短最速で終わらせる。
双子の妹のカルダモンと、とても仲がいい。

■口調
カルダモンと二人きりのときは、「そうなんだもん」「ちがうんだもん」と話す。
マイペースで強弱がない話し方。

■癖
うれしいことがあると、すぐに踊る。

■戦い方
アイテムをつくる。人工の皮ふの研究をしていて、変装用のマスクや全身皮ふタイツなどをつくるのが得意。

■趣味・すきなこと
人の指紋の特徴を見つけるのがすき。
毎日、散歩でひろった葉の、葉脈のスケッチをするのが趣味。人間の指紋みたいに、どれも柄がちがってワクワクするから、とても楽しい。
最近は、より美しい葉脈を見るために、品種を改良しながら、部屋でいろんな植物を育ててる。

■すきな食べ物
シナモンロールと、カルダモンをいれたチャイティー

■きらいな食べ物
イチジク(切ってるときに、イチジクにふくまれる酵素のせいで、だいすきな自分の指紋が消えかけたことがあるから)

■すきな芸術
旅先で見つけた、ペルシャ絨毯。細かい幾何学模様の、数学的な計算されたような左右対称なデザインに心をうたれた。

■すきな本
『変身』フランツ・カフカ (人間が虫になれる可能性をずっと考えるのが楽しい。初めて読んだあとは、3日間寝ないで、人間の細胞と、虫の細胞の分析をしていた)

27.カルダモン
■年齢
8巻時点で:13歳(ナノと同じ年)

■所属・職業
【世界監督市民機関学園】アメリカのブロッサム学園の中等部1年生【アイテム部】
初等部は、カナダのカエデ学園。中等部からブロッサム学園に移動。

部活は、『環境衛生管理委員会』。世界のゴミや環境問題について考えて、行動する部活。「世界がきれいじゃないと、人の心も目もにごる」という言葉をモットーにしてる。
カルダモンは、人の目がきれいでありつづけるために、毎日ゴミひろいをしてる。

■香水・香り
【KALEIDO SCOPE】の香水。シナモンの入った、ほのかにやわらかい甘い香りがする。

■容姿
灰黄色の髪の一部が、黄緑色にそまってる。
少したれたひとみ。
いつも好奇心に満ちた表情をしてる。

■服装
普段は、CSCOブロッサム学園の制服に、白衣を着てる。
バツマークのヘアピンと、特殊機能つきゴーグルがお気に入り。
私服:リボンつきのワンピースがお気に入り。

■性格
明るく楽しく毎日をエンジョイしてる。
興味があることに全力をつくす。興味がないことも、いちおう全部やってみる。
双子の姉のシナモンと、とても仲がいい。

■口調
シナモンと二人きりのときは、「そうなんだもん」「ちがうんだもん」と話す。
マイペースで強弱がない話し方。

■癖
うれしいことがあると、すぐに歌う。

■戦い方
アイテムをつくる。人工の目の虹彩(こうさい)などの研究をしていて、変装用のコンタクトレンズなどをつくるのが得意。

■趣味・すきなこと
空を見上げる人間の目を、見るのがすき。
休日に、アメリカの街並みをさんぽするのが趣味。さんぽをするときは、ゴミ袋を持ち歩いて、ゴミをひろいながら歩いている。

■すきな食べ物
カルダモンをいれたチャイティーと、シナモンロール

■きらいな食べ物
カレーうどん (汁が目に入ったことがあるから)

■すきな芸術
『滝』マウリッツ・コルネリス・エッシャー(トリックアートの、目のさっかくがおこす不思議にみりょくを感じるから)

■すきな本
『沈黙の春』レイチェル・カーソン

28.カフ
■本名
カフ・K・メタトロン

■年齢
17歳

■好きな色
ダイアモンドの色。

■出身・所属
ダイヤモンドのBS。Re:Startのトップ。

■身長
165cm

■香水・香り
【ディアモンド】の伽羅の香水。ウッディの深みと苦みと、すこしピリッとする、ほんのり甘い香りがする。

■容姿
ダイヤモンドのように、光の角度で色が変わる髪とひとみ。
質量をもたないようなたたずまい。

■口癖
「わたくしたちこそが、正義です」
丁寧で、やわらかさもあるが、つい聞き入ってしまう芯のある声。

■癖
布の位置を調整すること、杖をなぞること。

■笑い方
ひかえめに口元をゆるめて、目をうすく細める。

■感情の幅
せまい。理想の世界のためなら、どんなことでもできる。

■趣味
世界のボードゲーム、本を読むこと。

■攻撃方法
頭脳派。リーダーとして統率する。

■好きなこと
【はじまりの光】へ祈ること。

■きらいなこと
抹消石をつけること。
地球の未来を見ること。

■好きな食べ物
すき通った宝石のような琥珀糖(こはくとう)。見た目が美しいものに惹かれる。

■休日の過ごし方
世界中の礼拝堂で美しい讃美歌を聴きながら、様々なできごとへ思いを巡らせて過ごす。

■眠るときの習慣
杖をそばに置かないと眠れない。

■ゆるせないこと
目的をじゃまされること。
理想の世界を実現できないこと。

■正義
【はじまりの光】が最初につくったとおりの世界にするために、再スタートさせること。

■大切な人
メイス

■好きな芸術品
「星の夜」
ジャン=フランソワ・ミレーの星空を描いた絵画作品。

29.メイス
■本名
メイス・M・サンダルフォン

■年齢
17歳

■好きな色
ダイアモンドとクリスタルの色。

■出身・所属
クリスタルのBS。蛇のトップ。Re:Startの最高責任者の補佐。

■身長
170cm

■香水・香り
無臭。香水はつけない。

■容姿
長い黒髪を、ポニーテールにしている。光によって少し色がクリスタルっぽく見える。
するどい切れ長の黒いひとみ。

■口癖
「~だ」「〜のだな」低めの、少しハスキーな声で、かんけつに語る。

■癖
他人をあざ笑うこと。

■笑い方
口元をゆがませて、目を細める。

■感情の幅
広く、よく笑う。

■趣味
黒い蛇のウロの世話をすること。

■攻撃方法
体術。軽業師のように身軽。槍も使える。

■好きなこと
剣の鍛錬。
カフの声を聞くこと。

■きらいなこと
弱い人間と戦うこと。
理想だけを語って行動を起こさない人間を見ること。

■好きな食べ物
キャロライナ・リーパーをつかった肉料理。辛ければ辛いほどうまいと思ってる。

■休日の過ごし方
カフの護衛をしているふりをして、ずっとそばにいる。

■眠るときの習慣
カフに言われた言葉を思い出しながら眠る。

■特技
古今東西の剣術を扱うこと。

■ゆるせないこと
カフが傷つくこと。カフの理想の世界を実現できないこと。

■正義
一生、カフの騎士でありつづけ、カフの理想の世界を実現すること。

■大切な人
カフ

■好きな芸術品
「双頭の大蛇」
アステカ帝国で作られた、トルコ石の蛇の工芸品。

30.ビィ
■本名
ビィ・B・ザフキエル

■年齢
16歳

■好きな色
真珠色。

■出身・所属
エメラルド島の管理人。真珠のBSとして役目を果たすことを大事にしている。

■身長
159cm

■香水・香り
ローズマリーやラベンダーなどのハーブの香り。香水はつけず、家で育てているハーブで作ったポプリの香り。

■容姿
真珠のようなひとみ。

■口癖
「~だね」素朴だけれど、ゆるがない口調。

■癖
基本的に真顔で、眠そうと思われる。

■笑い方
かすかにほおを上げる。

■感情の幅
せまい。どこか、全てをあきらめているところがある。

■性格
絶対に流されない、ゆらがない自分がある。

■趣味
石や、木の棒をつかった占い。

■好きなこと
ハーブを育てること。

■きらいなこと
規則どおりに物事が進まないこと。
自分の管理する場所の掃除ができないこと。

■好きな食べ物
ケバブ。
塩だけで味付けされた焼き魚。素材の味を楽しむのが好き。

■休日の過ごし方
海辺で拾った石をならべて、星の配置と照らし合わせて遊ぶ。

■眠るときの習慣
ポプリの香りを枕にしのばせて、香りで眠りにつく。

■特技
ほうき一本で、すみずみまで掃除をすること。

■ゆるせないこと
エメラルド島の管理と、真珠のBSとして役目をじゃまされること。

■好きな芸術品
「モザイク床に描かれたクジャク」
キプロス島のパフォス考古学公園にあるモザイク床。






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    ※新情報が届きました※



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どうやら、つぎからの情報は、ナノの身の回りで
【中等部1年7月7日から中等部2年7月4日まで】
に起こった出来事のようです。

もちろん、すべての情報はトップ・シークレット!

以下の短編は『トップ・シークレット⑨』を読んだあとに読むことをオススメします♪

さいごまでぜひおたのしみください!


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キプロス島のいつもの日々

 ビィは、いつもどおり、キプロス島でツアーガイドをしていた。
 ツアーの終了後、海に、そっと白い花を流した。
 海の先に、あのエメラルド島は見えない。
「きっと、しばらくのあいだ、ビィの力を使うことはないね」
 六角形の真珠をなぞって、ビィはつぶやいた。
 それからビィは、ケバブを食べながら、今日の占いをしずかに楽しんでいた。
 いつもどおりの午後の陽ざしのなかで。



MA特集

 今回は、なんと、大・大・大特集です!
「エメラルド・ラインの不思議」に、「空飛ぶひし形のUFO」!
 そして、願いがかなうといわれる“髪を切らない願かけ”についてご紹介します!
 世界には、まだまだたくさんの不思議があふれています。
 みなさんのまわりでも、いつ、どんな不思議がおこるかわかりません。
 ワクワクするできごとに巻きこまれても、大丈夫なように――
 MAをチェックして、しっかり準備をしておいてください!
【記者:MA子】



DoubtのTrust

 イタリアの森にある、屋敷の前に、Doubtの四人はいた。
「【JAKE】のジャックとイェール。きみたちが、僕の理想の世界を実現する、手伝いをしてくれたら、【蛇】から自由にする、という約束を、ここで果たそう」
 イェールは、契約書をルシィルからうけとった。
「僕らをしばる【蛇】も、契約も、これでなくなった」
 ルシィルの言葉に、イェールは約束を交わしてからの数年間のことを思って、手をさしだした。
「ルシィル、お前と戦えてよかった」
 口のはしをあげたルシィルは、イェールの手をにぎった。
「僕もだよ」
「ルシィル、さみしがんなって! またいつでも会いに来てやるから」 
 ジャックの言葉に、ルシィルはちょっとめんどうくさそうな表情になる。
「来てもいいが、いまみたいに四六時中いるのはやめてほしい」
「かわいくねえな!」
 髪をくしゃっとするジャックに、ルシィルはされるがままでいた。
「大丈夫じゃ。ワシがここにのんびり住んでおくけん」
 スネイクは、パジャマ姿で、あくびをしながら言った。
「ああ、言い忘れていた。スネイクには、これから、僕の新しい拠点にいっしょに来てもらう予定だよ」
「それは聞いてないネ」
「いま言ったからね」
 イェールは二人の会話にあきれ顔になったあと、ルシィルを見つめた。
「でもまあ、お前にはもう、あの石もあるし、大丈夫だな」
 ルシィルの懐中時計のなかには、いま、灰色の抹消石が入っている。
 ルシィルのUNCHARMの能力は、抹消石で無効化することができた。
 だから、いまはもう、ルシィルへの感情が消える心配はない。
 イェールの力がなくても、ルシィルはやっていける。
「これから俺は、世界中で、いろんな野菜の作り方を学びながら旅をしていく」
 イェールは、口のはしをあげて、うれしそうに言った。
「おれは、大学で芸術を学ぶために、大学の試験勉強をしていくぜ!」
 イェールとジャックは目を合わせて、こぶしをぶつけた。
「【JAKE】はちょっと休けいだ。必要があればいつでも再開するけどな」
「そうだな」
「僕は、この屋敷と、日本を拠点に、これからも【Fake Stone】の研究をしながら、【蛇】の残党を探していく。やることはまだまだあるからね。スネイクは同行させるよ」
 スネイクは、うげえとうめいた。
「ま、おれたちの協力が必要になったら、いつでも言えよ」
 そう言って、ジャックはニカッと笑った。
「これだけは言っとくぜ。Doubtは、活動を休止しただけ。いつだって再開するし、おれたちも再会するぜ」
「そうだね。僕は、それがいい」
 ルシィルは、少しだけ子どもっぽく、うれしそうに笑った。
 


不幸でも幸せな考古学者

 やっと、自分の研究室に戻ることができたコフィンは、目を輝かせた。
「トト王の研究が、やりほうだいだ!」
 コフィンは、自分が不幸に愛されていることも忘れて。
 資料の山にうもれながら、メモをまとめていく。
 そのとき、背後でドアがひらいた。
「ひぃ! も、もう、さすがに、つれさられないよ!」
 そう言ったコフィンの前に、悪い笑顔をうかべたルシィルが立っていた。
「コフィン、きみがしたいことは、トト王の研究だろう?」
「え、うん」
「トト王につながるような、BSの歴史にまつわる巻物を、日本の里で見つけたんだ」
「え! ほ、本当に!?」
「ちょうど、日本に僕の拠点ができる予定なんだ。きみが、僕の手伝いをしてくれるなら、巻物をきみに共有しよう。いっしょに日本に来るかい?」
「行きます!」
 コフィンは、まだ荷ほどきをしていない、たくさんの荷物をかかえて、ルシィルのあとをついていった。
 そうしてコフィンの研究室は。
 また、ほこりをかぶることになった。



ニムのこれから

 橘ノ里は、少しずつ活気をとりもどし、桜ノ里との協力も順調に進んでいる。
 かつて枯れてしまった橘の木の根元には、いま、新しい芽がしっかりと育っている。
 そんな里の次期頭領であるニムは、京都の懐石料理店の、個室にいた。
「今日はよろしくね、ニム」
 正面には、黒紫の髪を結った、ルシィルが優雅に座っている。
「ああ、日本へようこそ、ルシィル」
 今日は、ニムとルシィルが正式に、拠点の使用についての契約を結ぶ日だ。
「きみのおかげで、日本に拠点を持つことができてうれしいよ」
 ルシィルは、すでにスネイクとコフィンに、占領されかけている拠点のことを思い出してほほ笑む。
「ナノの紹介がなければ、こうやって話すこともなかっただろうしな」
 ニムの言葉に、一瞬、お互いを探るように視線がまじわる。
「以前話したとおり、きみの“水銀”の能力で【Fake Stone】を作り、能力の使い手が負荷を負わずに済む仕組みをつくりたい」
「悪用されないよう、俺さまが監視して、信頼できる者だけがあつかえるようにしよう」
 契約書を互いに確認し、二人の話はスムーズに進んだ。
「かたくるしい話は、ここくらいにしよう」
 ゆったりと料理を楽しむ二人の会話は、自然に共通の知り合いの話になっていく。
「この前、ナノに会ったんだ」
 さわやかな笑顔で、ルシィルが言う。しかし、その眼は、ニムの反応をしっかりと見ている。
「へぇ……ナノは元気でやってるか?」
「少しだけ、元気がない様子だったよ。僕は彼女のためなら、できることはなんでもしたいと思っている」
「俺さまもだ」
 そう言ったニムは、ルシィルを見つめる。
「……俺さまは、お前が過去にナノをだまして利用したことは、納得していないけどな」
 ニムの低い声が個室にひびき、冷たい空気が流れる。
 それに対し、ルシィルは静かに笑って返す。
「僕だって、きみの軽薄なプロポーズについて言いたいことは、山ほどあるよ」
 静寂のなか、新しい料理が運ばれてくる。
 しばしのあいだ、食事の音だけが個室に満ちた。
 それでも、やがて、互いに大人の笑みをうかべた。
「とにかく、俺さまはナノのこと、まだあきらめてない」
「ああ、僕もだよ」
 ルシィルは手をさし出した。
「協力関係のあいだは、お互いがナノにアプローチすることには干渉しない――ということでどうだい?」
「賛成だ」
 まだまだ互いに読めない部分も多いけれど、惚れた女は同じ。気が合わないこともない二人。
 ニムは、ルシィルのさし出した手を、力強くにぎった。
「これから、よろしくな」
「ああ。理想の世界のために、君の里の平和のために、頑張ろう」
 二人は、熱いお茶をぐっと飲みほした。



コードネーム:SHELL

 ギリシャの首都アテネ
 シャルルは、プロスパイとして、数年ぶりにギリシャに入国して。
 お母さんのお墓まいりにやってきた。
「お母さんの知りたかったこと、全部つきとめたわよ」
 花とチョコバーを、墓のうえに置く。
「かたきまでうったわよ。......お母さん、わたしにも、つらぬきたい正義ができたのよ」
 シャルルは、ひとみにいっぱいの涙をうかべた。
「お母さん。わたし、お母さんがいなくなって、ぜんぜん大丈夫じゃなかった。……でも、いまは本当に大切な人たちができた。親友ができたの」
 シャルルは、ふっと笑った。
「どうしようもないくらいおバカさんたちだけど、すごいのよ。わたしの親友になるくらいだもの」
 お墓を、指でなぞって。
「お母さんの知りたいことを、わたしがかわりに見つけてあげたんだから、いつかそっちに行ったとき、いっぱいほめてよね!」
 シャルルは真っ青な空を見上げて、笑ってやった。
「ウェーニー、ウィーディー、ウィーキー(来た、見た、勝った)」





コードネーム: Mani

 長期休暇中、マキは一人でさまざまな国を旅していた。
 いろいろな景色を見て、いろいろなことを感じて、マキはふと思い立って。
 古い辞書を開いて、いままで書いてきた文字を見返した。
 これまでの冒険をふりかえって、マキはちいさく笑った。
 ナノやシャルルとかかわって、マキはわかった。
 故郷にいたとき、故郷からCSCOにきたとき。
 心が壊れないように、心をどこかにおいといたんだって、いまならわかる。
「でも、うちは、もう、自分の心のなかを、ちゃんと言葉にできるようになってきたんよ」
 そうつぶやいたマキは、お母さんへの手紙を書きはじめた。
 いつか、会いたいと思ったときに、お母さんに会いに行けるように。
 いまは、自分のために、自分の人生を生きると決めて。
 そう気づかせてくれた親友たちのことを思い出して、自然に笑えた。
「親友ってええね」





THE JAKE

 ジャックは、イェールとともに、イタリアの片田舎にある、アパートの前にいた。
 ここは、【JAKE】を結成したときから、二人でルームシェアをしていたアパートだ。
 バイクにまたがったイェールに、ジャックは笑って言った。
「イー、このアパートは、のこしとくぜ。お前が帰ってくる場所がなくなるだろ」
「でも――」
「もどってこいよ。三ヶ月に一回くらいさ。おれ、この部屋、気に入ってるから借りておくぜ。大学の試験勉強ができるスクールも、ここからバイクで数十分だしな」
 そう一息に言ったジャックは、やさしいひとみでイェールを見た。
「イー、楽しんでこいよ」
「うん」
「手紙もくれよ」
「……がんばる」
「あっはは、むりすんな。おれたち、ずっと【JAKE】だからな」
 ジャックはイェールの髪をくしゃっとして、背中をたたいた。
「野菜の旅を、楽しんでこい!」
 イェールは、世界を回るには少ない荷物で、バイクに乗って、走っていった。
 その背中が小さくなるのをながめるジャックは、ゆっくりと空を仰いだ。
「相棒が旅立つってのは、けっこう目にくるなぁ」
 なんてつぶやきながら、うかんできたしずくを、こぼさないように必死にこらえた。
 そのとき、遠ざかっていたはずのバイクの音が、近づいてきた。
 不思議に思って、まばたきをしたジャックの前に、イェールがいた。
「ジャック、一緒に来ないか?」
 ぱちりとまばたきをするジャック。
「一緒に旅しながら、世界中の美術館を見ながら、オンラインで試験勉強するのはどうだ?」
「おいおい、なんだよ! イー! お前ってやつは、なんておちゃめさんで、天才なんだ! まってろ、五分で支度する」
 部屋に駆け上がっていくジャックの目の前は、キラキラと輝いてる。
「ああ、楽しむぜ、人生。これからは、芸術はおれにとっての救いじゃない。楽しみだ。救われなくてもいい人生にしていくんだ」
 ジャックは荷物をかついで、バイクにとびのった。
「おれたちの人生、ちゃーんと、喜劇(コメディア)で、ハッピーエンドにするぜ!」
「ああ、そうだな」
【JAKE】の二人は、朝が来るまで、バイクを走らせた。



ありがとう

 三年間の研修のため、ギルはヨーロッパの孤島にいた。
 そこに、二機のヘリコプターが降りたった。
 なかから現れたのは、金髪をなびかせるティルだった。
「ティル、久しぶり! わざわざ来てくれてありがとうな!」
 ティルは、エメラルド島の活躍で、CSCOの協力研究者になった。
 そのため、今後はCSCOの協力依頼があれば、任務の手伝いができるのだ。
「きみの研修期間も、のこり二年だね。……実は、今日は、きみに会わせたい人がいるんだ」
 そう言ったティルの言葉と同時に、一機のヘリコプターの扉が開いた。
「きみの家族について、捜索させてもらっていたんだ」
 ヘリコプターの中からでてきたのは――
「「「ギル!」」」
「父さん、母さん、アイダ!」
 目を見開いたギルは、涙でぼやけた視界で、何度もまばたきすることしかできなかった。
 でも、家族にぎゅっと力強くだきしめられるあたたかさに、前が見えなくても大丈夫と思えた。
「生きてたんや……。オレ、みんなのこと待ってたんや、ずっと、ずっと」
「ギル、ギル……生きていてくれてありがとう」
 家族の言葉に、ギルはただ涙を流した。
 しばらくそうしていたとき、元気な声がひびいた。
「「「ギルー!」」」
 家族の乗っていたヘリコプターから、親友たちがやってきた。
「ラナ! ミシュ、ヤザン、ユスリー!」
 親友たちとだきしめあったとき、ギルは去ろうとするティルを見つけた。
「ちょっと行ってくる」
 そう、家族や親友たちに伝えたギルは、走りだした。
「ティル! 本当にありがとう! この恩は返しきれへん」
「気にしなくていい、わたしがしたいことをしただけだ」
 そうほほ笑むティルは、少しだけさみしそうだ。
 まるで、これで、もうかかわる理由がなくなった、というように。
「ギル、きみに会ったときに言いたい言葉があったんだ」
 そう言って、ティルはほほ笑んだ。
「ありがとう」
「どういたしまして」
 ギルはニッと笑った。
「オレのほうこそ、ありがとう! ティルに出会えてよかった。オレさ、ティルのおかげで未来のことを考えれるようになったんや。家族にも、あんたのおかげでまた会えた」
 ギルは息を吸って、決意を込めて言った。
「オレは、ティルのとなりにいたい」
 ティルの目が見開かれる。
「CSCOの協力者になったんやろ? だから、おれが研修を終えて、またプロになったら、一緒に仕事をしてくれへんか?」
 ギルは、顔をそらそうとするティルのほおを両手でつかんで、絶対にそらさせない。
「ティルの返事が聞きたいんや」
 まっすぐ、その金色のひとみを見つめる紅い目に。
 ティルは、あきらめたように笑った。
「わたしは、きみが幸せだったら、それでいい。きみが、研修を終わらせて、プロにもどれる二年後。きみが大切なものを大切にできて、理想の世界のためにがんばれる環境で、幸せでいたら、わたしはうれしい」
 さえぎろうとしたギルの言葉にかさねて、ティルは言葉をつづける。
「そのなかで、きみがわたしを必要としたときに、また声をかけてくれ」
「わかった。オレは幸せになって、二年後、あんたに会いにいく。もう再会のときに言うこと決めてんで」
 ギルは、ティルにぐっと顔を近づけて、ニカッと笑った。
「死ぬまで、あんたのとなりにおるで」
 ティルは、目を見開いて、ふはっと子どもっぽく笑った。
「そこまで言ってもらったら、さすがに覚悟を決めないとね。そしたら、わたしもこう返そう」
 ティルは、少しだけいたずらっぽく笑った。
「死ぬときは、一緒だ」
「あっはははは! オレ、絶対に長生きするからな!」
「ああ。そうじゃないと困る」
 ギルは、そう言ったティルに、手をさしだした。ティルが、その手をにぎる。
 でも、ティルは、つないだ手を見つめて、うまくはなせないでいた。
「ティル。手をはなしてもええんやで。そんで、また、つなげばええんや。何回でも」
 小さく息をのんで、ゆっくりと手をはなしたティルを、ギルはだきしめた。
「一人前のプロスパイになって、あんたに会いに行くからな!」
 ギルは、ティルに手をふって、家族と親友のもとに走っていった。
「選んでもらえるというのは、こういう気持ちなんだね」
 ギルの後ろ姿をながめるティルは、オレンジの陽光に染まっていく空の下でほほ笑んだ。



秘密基地で紅茶を

 ティルは、フランスのエズ村にある屋敷の、玄関のドアの前にいた。
 そわそわと、もう一時間はそこに立っているティルは、聞こえてきた足音に、おもいっきりドアを開けた。
「おかえり! ルシィル!」
「……ただいま、兄さん」
 数年ぶりに帰ってきたルシィルを、ティルは幸せそうな笑顔ででむかえた。
 ティルは、ルシィルとともに、地下の秘密基地のドアをくぐった。
 二人は、いつも座っていたイスにこしかけて、ぽつりぽつりと、最近のできごとについて話していく。
「家業だった【ディアモンド】のCEOは、アドバイザーの立ち位置としてこれからも少しだけかかわるけれど。ほとんどの仕事を、ほかの人にまかせたんだ」
 ティルは、そう話しながら、うれしそうに笑った。
「よゆうができたから、いまは趣味を楽しみながら、ニ年くらいのんびりすることにしたんだ」
 ティルがいれた紅茶をのんで、二人はゆっくりと、いろんな話をした。
「この本、ルシィルが好きと言っていたよね。わたしもいまも読み返すんだ」
 その古い本には、【はじまりの光】のつくった五つの世界が描かれていた。
 うなずいて紅茶をのんだルシィルは、目をふせて、小さく笑った。
「兄さん。僕は、理想の世界を半分達成した」
 その黒紫のひとみは、遠くを見つめる。
「僕の理想の世界。それは、【蛇】がなくて、BSも、BSに選ばれなかった人も、能力をつかいたい人が使い、つかわなくてすむ世界だ」
 ティルは、やさしい表情でルシィルの話にあいづちをうつ。
「【蛇】はもうない。残党もへってきている。僕はこれから、BSが能力をつかわなくてもいいように、そして、能力をつかうに足りる人間が、つかいたいときにつかうために、【Fake Stone】の研究を進めていくよ」
「ルシィル、きみはすごいよ。……これからわたしは、たくさん時間があるんだ。ルシィルの力になれることがあったら、なんでも言ってほしい」
 必死な表情で、前のめりで話すティルに、ルシィルはあきれながら、それでも小さく笑った。
「そうだね。まだ、兄さんに、迷惑かけてやるつもりだからね。気が向いたらたのむよ」
 そのルシィルの笑顔に、その言葉に、ティルは泣きそうなほど幸せの満ちた笑顔をうかべた。
「ルシィルに時間があったら。たまに、こうして紅茶をのんで、一緒に話してくれないかな?」
 まゆを下げてたずねたティルに。
 ルシィルは、ゆっくりと、ほおを上げた。
「しょうがないね。それが、兄さんの理想の世界だもんね」
 しっかりとうなずくティル。
「……いいよ。僕も、この時間は、べつにきらいじゃない」
「ルシィル、ありがとう」
 目をふせて、幸せをかみしめるティル。
 そこに、ティルの理想の世界は、たしかにあった。