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第2回<こども部門>結果発表!
第2回角川つばさ文庫小説賞には、479本の作品を応募いただきました。
どうもありがとうございました!
半年にわたる選考の結果、下記の32名のみなさんが受賞されました。
受賞されたみなさん、おめでとうございます!
第3回角川つばさ文庫小説賞の募集期間は、
2014年7月1日(火)〜2014年8月31日(日)になります。
今年も、あなたの作品を、お待ちしております!
こども部門受賞作品
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学校裁判
- ストーリー
- ジュリスト学園は、弁護士、裁判官、検察官を育てるエリート学校。検事になりたくて転校してきた熱血ベンゴだけど、ここでの成績はビリ! ある日クラスで1番の成績のサヤが、理事長の娘の財布をぬすんだ犯人としてうったえられた。サヤの弁護人になったベンゴは、はじめての「学校裁判」で完全敗北…サヤを有罪にしてしまった。そこへ現れたのはアメリカから帰国した「テンサイ」。彼とともにベンゴはサヤを救うことができるのか!?
- 選評
- 審査員もびっくりするぐらい専門的なことばを使って、裁判制度をうまく物語にしあげています。でもむずかしい言葉を使っている分、親しみやすい「学校」や「学級内のよくありそうな事件」を舞台にしてあったり、登場人物が「熱血ベンゴ」や「テンサイ」など役割もしっかりわかる名前にしてあったりと、読者に楽しんでもらうために何が必要かよくわかってえがかれています。テンポもよく、エンタメ作品としてとても楽しめました。

アザミ
- ストーリー
- 私の名前は四葉。私の母は、人の悩みや苦しみをきいて花をおくってあげるという不思議な花屋「アザミ」の店長です。その日、お母さんがおくる、的確なアドバイスと、花(花言葉)を求めてやってきたのは、幼なじみの笑ちゃんに和ちゃんに担任の先生、さらに――なんとトップアイドルの星君!? みんなが抱える悩みとはなんなのか…? それぞれの未来、そして私の未来までも変えてしまったお母さんの花言葉をお話しします。
- 選評
- お悩み相談室をかねた花屋さん、という設定がとてもステキで、「もっと続きが読みたい!」と強く思わせてくれる作品でした。主人公が、お母さんとお客さんのやりとりをかげから見ている、という観察日記のような語り口も、このお話にぴったりとあっていました。エピローグでバラバラだったお話がつながるところに、構成力の高さを感じます。和ちゃんの悩みがどのように解決されたのかも入れてあげると、もっと完成度の高いお話になったかもしれません。
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BOCCHES
- ストーリー
- 女子とうまくつきあえず、クラスにとけこめない夕子。自分はボッチだとあきらめつつ、ボッチバリアをはってダルい学生生活を送っている。宿泊学習の班決めでいつもどおりあまってしまい、D子とE子という自分と同じボッチと班を作らされることに。ぶあいそうで本ばかりを読んでるD子、天然すぎてみんなに引かれるE子。そんな2人を心のなかで見下していた夕子は、ある日、2人がなかよく話しているのを見てショックを受け…。
- 選評
- 「女の子は超能力者だ。だってテレパシーを使うから」――なんてハッとさせる書き出しでしょう。主人公の性格、これからはじまる物語、作者自身の人間観、すべてを表す、すばらしい書き出しです。つばさ文庫読者よりもちょっと大人っぽい内容かもしれませんが、みずみずしい感性で、等身大の女の子の心の動きをリアルにえがいてます。まさに、今の千尋さんでなければ書けないものです。本当に感動しました。これからも、作家をめざしてがんばってください!
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一ばんのしん友
- ストーリー
- 小学2年生の恵は、友だちの麻衣から「しん友のあかし」としてハートのペンダントのような物をわたされ、それを半分ずつ持ちあっていた。ところが、恵のかよう習字教室に新しく入った久美から呼び出され「しん友になってほしい」とお願いされる。恵はこころよく「いいよ」と答えてしまうのだが、その様子をかげから見ていた麻衣との関係がギクシャクすることに…。恵、麻衣、久美。3人の女の子がくり広げる友情ストーリー。
- 選評
- 小学校高学年から中学生の応募作品が大多数をしめる中で、この作品の作者が小学2年生だったことに驚きました。自分自身の身近な出来事を作品にしたのかな…? 主人公の恵をはじめ、友だちの麻衣と久美など、登場人物の心の動きがリアルに描かれていて、親近感の持てる作品にしあがっていたと思います。まだ小学2年生。今後の伸びしろは無限大です。これからいっぱい勉強して、いっぱい本を読んだり、お友だちを作ったりして、また新しいお話を作ってください。
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おしゃべりばあさんと七人の神
- ストーリー
- ちょっと変わりもののおしゃべりばあさんは、少しずつまわりの人たちから遠巻きにされて、今ではすっかり話し相手がいなくなっていた。そんな中、ばあさんは公園で出会った柴犬にみちびかれ、7人の神さまと出会う。神さまはばあさんにむかって、「やけど」や「おでき」など、それぞれのかかえる悩みごとをうちあける。ばあさんは神さまたちのために、山に入り、薬となる材料を集めてまわろうとするのだが、次々とトラブルがおきて…!?
- 選評
- 主人公のおばあさんがとてもステキなキャラクター! 周囲から孤立してしまうと、ともすればひがんだり、うらんだりしがちなところ、この作品のおばあさんは、みずから行動をおこし、今の自分を変えようとするのです。また、7人の神さまのために、自分の危険もかえりみず、一生懸命山を探検し薬となるものを探すさまが、とても感動的でした。7人の神さまのキャラクターや、なかま同士の会話も特徴がよく伝わるように描けており、とても高い筆力を感じさせました。
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動物たちの計画
- ストーリー
- 閉園後の動物園は、動物たちにとって最高の時間。本当の自分でいられるからだ。昼間は、人間たちのイメージに合わせたいつわりの姿を演じており、動物たちは、本当の自分を出したいと願っていた。たとえば、ワニのザファーは、本当はこわがりで、ぜんぜんこわくない! そんななやみを持つ動物たちだったが、ある日、動物園のリーダー・ペンギンのルドルフのアイディアで、人間たちにアピールするためのある計画を思いついた…!
- 選評
- 設定がとってもおもしろいですね! 動物のイメージなんて、人間が考えたいつわりの姿じゃないのかという発想には、目からうろこが落ちるようでした。たしかにその通りかも…? と出だしから物語を身近に感じられて、最後まで楽しく読み終えることが出来ました。また、動物たちが思いついた「計画」も、人間ではなかなか思いつかない方法で、おもしろおかしく行動する動物たちの姿が目にうかんでくるほどで、ハラハラドキドキさせてくれました。
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私の家は、ゴーストハウス!?
- ストーリー
- お化けが出るというウワサがある古い家にひっこしてきた田辺美穂(ミホ)は、ある日、家の地下室にある魔法の書にお化けが封印されているという話をきく。好奇心おうせいなミホは地下室に行き、お化けから、自分が白魔法の使い手であることを聞かされる。ミホは地下室のお化けたちと協力してゴーストタウンの征服をたくらむ黒魔法の使い手ブラックとの闘いに挑むが…。ミホとお化けたちの友情&ドタバタストーリー。
- 選評
- この作品を選んだ最大の理由は「読者に楽しんで読んでもらおう」という強い思いが伝わってきたこと。好奇心おうせいでちょっとドジな主人公ミホをはじめ、オオカミ"女"のシルクや「申しわけございません」が口グセのジルなど、個性ゆたかなお化けたちとのやり取りが楽しかったです。地下室にオバケが封印されていて…という出だしから、ワクワク! 「1人ではできないことも、なかまと力を合わせることで成しとげることができる」というメッセージが伝わってきた点も良かったです。
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天国ポスト
- ストーリー
- 小学4年生の柊(ひいらぎ)は「森の頂上にあるポストが天国につながっている」というウワサを耳にして、交通事故で亡くなった親友の小春にあてた手紙をそこに入れてみた。すると翌日、ポストには小春からの返事が入っていた! 大喜びで文通をはじめる柊。けれど、いじわるな級友の健太から、小春からの手紙と思っていたのは、もう1人の親友・都亜が書いていたものだと知らされてしまい…!?
- 選評
- とても中学2年生とは思えないほどの、みずみずしい表現力に驚きました。物語冒頭とラストにくりかえされる、空と雲の描写のすばらしいこと! 亡くなってしまった親友へのやりきれない思い、天国ポストのことを知ってから投かんするまでの疾走感、そして本当に手紙が来るのか半信半疑のドキドキ感など、どれもリアルで胸にせまってきました。さわやかな読後感につながる、ラストのオチもいいですね。これからもぜひ、書き続けてくださいね!
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ヒノシマ先生の特別授業
- ストーリー
- 私立城北中学校では、生徒による教師へのいやがらせがおこなわれていた。陽一のクラスに新しくやってきた担任、ヒノシマ先生は、生徒からのいやがらせをじょうずによけ、どんなことをされても気にしなかったが、まったくやる気のない先生だった。授業をろくにせず、生徒からの相談も一切受けつけないという。陽一は、この先生なら友だちの高瀬のいやがらせを止められるのではないかと思い、先生にお願いするのだが…!?
- 選評
- 文章のリズムがよく、物語全体の構成もしっかりしていて、とても楽しく読みました。また、キャラクターの個性がよく描かれていて、物語に厚みがでていたと思います。なにより、やる気のない先生で授業もあまりしないという設定が新鮮で、とてもおもしろいですね。いやがらせに参加したくはないけれど、止める勇気もない、しかし友だちの高瀬を改心させたいと心からなやむ陽一のキャラクターにも親近感がもてました。これからのヒノシマ先生のかつやくも読んでみたくなりました。
入賞
ひとりじゃないから
- ストーリー
- 僕・悠一は幽霊なんか信じていない。でも、親友の徹と彰の2人は幽霊を信じている。ある日、幽霊が出るというウワサのある御影神社へと行くことに。行ってみたものの、やはり幽霊なんて出るわけない。あきらめて帰ろうとしたその時、あのう…という声とともに、透きとおった美少女がぼくらの前に現れた! でもこの子、自分が幽霊だってこと気づいてない…!? ひょんなことからこの幽霊少女と親友になったぼくら。一体この関係はどうなるの?
wish ―私達の決意―
- ストーリー
- 中学生の東城璃瑚は、なかまたちとwishという探偵団をくんでいる。これまでも、いくつかの事件を解決してきた。ある日、璃瑚のしんせきの桂子おばさんがなぐられるという事件がおこり、その事件の犯人をさがしてほしいという依頼がwishによせられた。wishのメンバーは、次の日にさっそく璃瑚のしんせきの家へと出かけていくことに。桂子おばさんは、いったいだれになぐられたのか。璃瑚を中心に、犯人さがしがはじまる…。
本当の親友
- ストーリー
- ある日、シュンの住むキノコ村で4人の動物たちが行方不明になるという事件がおきた。その犯人は、敵対するしいたけ村に住むキリスだった。しかもキリスは突然シュンのことを「裏切り者」と呼んだのだ! なぜだ!? シュンは10年より前の記憶をなくしていたのだが、実は彼もしいたけ村の住人だったのだ。それをうらみに思ってキリスはチームバイスという犯罪集団のキャプテンになっていた。ようやく和解を始めた2人だったが…。
森の社へ
- ストーリー
- 「森の社」。それは、この世界とあやかしの世界の狭間にあると言われる場所。夏樹は、山菜採りのとちゅうで巨大な木を見つけ、ひかれるように森の奥へと入ってしまう。あやかしの世界から帰れずに泣きかけたそのとき、お面をかぶった青年が夏樹の前に現れた。ひかると名のった青年は、夏樹を元の世界へ送ってくれる。人でもなくあやかしでもないひかると、夏樹。2人の関係はどうなるの…?
未来ポスト 〜四つ葉のクローバーは災難?を呼ぶ〜
- ストーリー
- 中学1年生の美羽は、ある日突然、梨果子という少女から手紙をうけとり、文通を始めることに。ところがしばらくして、梨果子は美羽よりも5年先の未来から手紙をおくっているということが判明。「美羽のいる時代にしかけられた爆弾のせいで、近所が大混乱になっている。どうか爆弾をしかけられるのを止めてほしい」という手紙を受けとった美羽。爆発まで残された時間はあとわずか。美羽は間に合うのか!?
家庭教師の問題 神霊宿りし大木の命日
- ストーリー
- ふつうのぼくには、ふつうじゃない家庭教師がいる。無責任、無神経、無計画の3つ(略して3M)がごていねいにせいぞろいするこの男が教えるのは、勉強じゃない。なんと推理だ。先生はぼくを名探偵にするためにうちにやってきたんだ。今回の事件は華島中等学院にある「親父の大木」とよばれる木にまつわる怪奇現象。切りたおされるはずだった木に幽霊騒動がおき、木がしゃべったなんて言い出すやからもいる。これってどういうこと!?
風に鳴る音
- ストーリー
- ゆりが目を覚ますと、そこはいつもの家ではなく見たこともないステキな部屋だった。そこにいたのは、ゆりのお気に入りのぬいぐるみやペットたち。なぜか自分と同じくらいの大きさで動いてしゃべっているみんなから歓迎され、楽しい気持ちで眠るゆり。だが一晩眠って目覚めると、ブタのぬいぐるみ・ピクがいなくなっていた! なかまたちとピクを探す旅に出るゆり。物知り図書館、鏡の部屋、ばら空の丘…はたしてピクはどこに!?
コンビニの三枝さん。
- ストーリー
- 遥希は中1の男子。学校の近くにあるコンビニの店員、三枝さんに片思い中。彼女のシフトにあわせて、土曜日の放課後は足しげくコンビニに通う日々だ。そのかいあってか、お会計のときに話しかけてもらえたり、雨の日にカサを貸してもらったり、ささやかな幸せエピソードをゲットできた。女友だちの西野悠佳が、やけに自分にかまってくるのがナゾだけど、まあ気にしないコトにして――三枝さんに会うため、遥希は今日もコンビニに通う。
花子のリベンジ
- ストーリー
- 悪質ないじめっ子の遥は、転校生の友希をターゲットにひどいいじめを続けていた。ある日、旧校舎のトイレで1人でしゃべる友希をみつけた遥は、よいいじめのネタができたとばかりにそれを録音し、みんなの前で再生してののしった。友希はついにいじめを苦に自殺してしまうが、2年後――旧校舎で、今度はなんと遥が飛び降り自殺をしたという。みんなは責任を感じてのことだとウワサするが…その事件の裏には驚きの真実が!?
プロペラ回せ!
- ストーリー
- ぼくの夢は、飛行機を作ること。夏休みに「工作」の宿題が出て、ぼくらはなかま5人で飛行機を作ることになった。しかしそんなだいそれた夢を見るぼくたちのことを級友はバカにしていた。アイデアに行きづまったぼくらは、近所に住む「発明の天才」おじいさんをたずねてみることに。そのおじいさんが協力してくれて、プロペラ飛行機はついに完成した! そして夏休みが明けて学校に行ってみるとビックリする事態が待っていた──!!
こちら五の二の探偵係! ―少年時代の遺留品―
- ストーリー
- 何年もほったらかしになっている旧校舎の、5年2組の教室を事務所に活動しているのが、通称「5-2探偵係」。今日、彼らのもとにやってきたのは、やけに無表情な後輩・美歌。彼女の依頼は「ある暗号をといてほしい」というもの。それは旧校舎の南階段にほりつけられていたものだという…。さっそく謎をといたリーダーの由狩は、暗号からわりだした場所で、意外な人物と出会う。そこには美歌への切なる願いがこめられていて!?
おトモだち
- ストーリー
- 友香のクラスにとつぜんやってきた転校生・美輪結城の登場で、クラスは静まりかえった。なぜなら4年前におきたひき逃げ事件で亡くなった友人と、同じ名前・似た顔だったからだ。先生の「別人」という言葉に安心するクラスだったが、友香はずっと不安なまま。転校生の結城は、亡くなった友人の結城と、好きな教科から友香のあだ名までいっしょだったのだ。ある日、結城といっしょに下校すると、急に結城の様子がおかしくなって…!?
猫(くぅ)がくれた物語
- ストーリー
- 高校2年生の修哉はある夏の日、三毛の仔猫をひろう。その場にいあわせた男女の双子・或瑠と羽瑠といっしょに、三毛猫の世話をすることになった修哉。鳴き声にちなんで「くぅ」と名づけたその仔猫をいっしょに育てるうちに、かたくなだった2人と心通わせていった修哉は、それぞれの夢のことを語りあうほどのなかになる。だが、そんなある日「くぅ」の様子がおかしくなって…!?
雷を食べた私
- ストーリー
- ある日雷に打たれた大塚美令は、そのことを同じ班の西山に目撃される。それ以来、西山はなにかと美令に話しかけてくるようになり、美令のまわりでは不思議な現象がおこりはじめる。豆電球に触れただけであかりがついたり、指先から火花が出たり。ところが美令の力が大きくなりすぎて、体育祭当日に雷雲をよびよせてしまった。このままだと体育祭の練習を重ねてきたみんなの努力がムダになってしまう!! 雷を止めることはできるのか!?
おいらはモスキー
- ストーリー
- おいらは蚊のモスキー。人間や家畜の血をすする、人間にとっては嫌なヤツ。今日も子分のハエハエがやってきて、「オオバコ広場にはコガネムシの秘宝がかくされている」なんて、いつものくだらない世間話をはじめた。そんなある日、おいらのもとへ、ヘンテコな手紙が届いた。さっぱりわからない手紙を持って、ハエハエのところへ行くと、近ごろおきているぶっそうな事件の暗号ではないかということがわかって…?
あるRPGの中の出来事 少年の愚かな過ち
- ストーリー
- アレンは村で名のとおった剣士。親友のレオンは世界でたった1人の勇者なのに剣も魔法も使えないヘタレ。そんなレオンが城から呼び出され、アレンと、かけだし魔導士のヒナという経験値のない16歳のパーティを組んだ。だれからも好かれるレオンがねたましいアレンと、いやいや魔導士になったヒナ。不安だらけのまま城についた3人に王様が命じたのは魔王討伐という大仕事だった。ところがこの「魔王討伐」には意味があって──!?
おちこぼれ探偵だいちのふしぎな事件
- ストーリー
- だいちは、刑事ドラマやミステリーが大好きな男の子。探偵になりたいと思い、いとこの父がやっている探偵事務所にかけこんで、弟子にしてくれとたのみこむ。探偵適性テストに落ちてしまい、しょんぼりするだいちだが、ぐうぜんやってきた少女の依頼で、ぬいぐるみ消失事件に取り組むことに。ぬいぐるみは、密室の中から消え、あとには手紙がのこされていた。だいちは、聞きこみを始め、真実に近づいていくが…!?
タイムスリップと僕の夏
- ストーリー
- SF小説が大好きな陸也は、友人の有沙といっしょに"でる"と有名な近所の神社へ行くことに。荒れていたはずの神社が前とちょっとちがう…? 不思議に思ったとき、陸也たちにいきなり声をかけてきたのは、銀髪にハカマすがたの巫女さん。そのふしぎな少女にさそわれるまま、陸也たちは神社の建物へ。質問ぜめをしてくる巫女さんに、タイムスリップしてみたいと話したら「じゃあ、やってみるか」と未来へ送りだされて…!?
七時バス
- ストーリー
- 夜7時を過ぎるとおばけが出るトンネルがあるという。林里美は、友だちとそのトンネルに行くが、友だちは謎の事故にあってしまう。後日、里美はお泊り会で友だちの家に行く。しかし、友だちの具合が悪くなり、お泊り会は中止に。帰りに事故のあったトンネルを歩かなければと思っていたとき、1台のバスがやってくる。「七時バス」と書かれたバスに乗ってトンネルを通りぬけようとする里見。だが、バスの運転手は死んだはずの妹・咲だった。
僕と博士と珍しい虫
- ストーリー
- 少年は、公園のしげみで、不思議な虫をつかまえた。虫にくわしく「博士」と呼ばれる謎のおじさんに虫を見せると、博士も知らない虫だったようで、少年は大喜び。「あのしげみでつかまえた」と少年が話すと、博士は、しげみには妖怪が出るんだ、と言い出した。少年はかまわず、再び虫をつかまえにしげみに入るのだが、恐ろしい妖怪に出会ってしまう。なんとか逃げきったが、妖怪はあの不思議な虫を持っていた。おじさんの正体、そして虫の正体とは…?
PEACE
- ストーリー
- 翠と幼なじみの萌にとって、サッカーは大切なもの。離婚していなくなったが、サッカー選手だった萌の父親とつながっていられるものだからだ。ある日入院することになった萌のために、翠はカブトムシをつかまえようと森の中へ。ところが道にまよい、森の奥深くにある小屋に逃げこんだ。まるでだれかが住んでいるようなそこには、大量の写真と「世界最高難易度パズル」と書かれたものがある。助けを待ちながら、翠がパズルを完成させていくと…!?
ちまみれさん
- ストーリー
- 僕らの学校には七不思議がある。その中でもっともおそろしいのが「ちまみれさん」だ。「ちまみれさん」は足を片方引きずって走る女の人で、見つかってつかまると殺されてしまうらしい。僕と武は、ある日深夜の学校に忍びこみ七不思議を確認することになった。僕は行きたくなかったんだけど武といっしょに学校に行き、ひとつひとつ不思議をあばいていった。なにもおこらないと安心していたら、突然武の叫び声が聞こえて──!?
LIFE
- ストーリー
- 夢は、中学に入学してすぐ、栞というクラスメイトと友だちになった。栞は人見知りの夢とちがい、明るく人なつっこい性格。そして、左ひざから下の足がなかった。車いすで移動しながら、栞はいつも前向きで、「神様は不公平だ」なんて思ってばかりいた夢の心を、とかしていく。けれど、5月に転校してきた気の強い絵里華は、なぜか栞につらくあたる。最初はがまんしていた夢は、ある日ついに──。