第14回<こども部門>結果発表
第14回角川つばさ文庫小説賞は、
458本の作品を応募いただきました。
どうもありがとうございました!
半年にわたる選考の結果、
下記の24組のみなさんが受賞されました。
受賞されたみなさん、おめでとうございます!
第15回角川つばさ文庫小説賞の募集期間は、
2026年7月1日~2026年8月31日になります。
今年も、あなたの作品をお待ちしております!
こども部門受賞作品
ぼくの家族はお弁当
- 選評
- 最初から最後まで最高に面白かったです! ユニークな能力を使いながら、なんとか売れ残りを避けるため、奮闘するお弁当たちが魅力的で、とても愛おしく感じました。最後に母がとった捨て身の行動には親子の絆や愛を感じ、ぐっときました。しかしその結果起こる事態は、一筋縄ではいかない現実世界のような妙なリアルさがあり、主人公は果たして買ってもらえるのか…ドキドキしながら読み進めました。編集部一同大絶賛の文句なしのグランプリでした! おめでとうございます。
ごめんねの水曜日
- 選評
- 出てくる表現がどれも軽妙で、「泣く」という辛いはずの行為にも温かみが添えられています。短編としての完成度がめちゃくちゃ高かったです! まず文章が読みやすく、構成が巧み。主人公が人間かと思いきや墓石であり、毎週謝りにくる少女の成長が墓石目線でとても丁寧に描かれていました。さらになぜ彼女が謝罪するのか、ゆかりちゃんとは誰か、というミステリ要素も相まって、読み進める手が止まりませんでした。最後は美しく、感動的なラスト。タイトルの回収も素晴らしいです。
「おかいものラリー」小さな大ぼうけん
- 選評
- 楽しんで物語をつむいだのだろうなということが、いきいきとした文体から伝わってきました。パンのスタンプを集める中、大雨に邪魔されたり、肝心なスタンプカードを失くしてしまったりと、ドキドキする展開で、最後まで楽しく読めました。りさがスタンプラリーのプレゼントでなく、スタンプラリーを通して得たもの――周りの温かさへの気付き、自身の成長――を一番に喜んでいる姿に、物語の核となるものを感じ、小説としての完成度の高さに感服しました。
三年五組、学級委員はだれですか?
- 選評
- 素敵なラストで胸がいっぱいになりました。音声チックに悩む主人公の心の動きを細やかに描かれていました。音声チックから、友達作りが苦手だった主人公が、勇気を出し、自分を変えていこうと、がんばっていく様子を応えんしたくなりました。学級委員選挙の展開が、主人公の視点から、緊張感が伝わってくる物語になっていました。台詞もしっかりと考えられていました。また、他人の違いを認め合うこと、相手の気持ちを考えてあげることの大切さを伝える、すばらしい作品です。
国語辞典でコトバ事件⁈
- 選評
- 異世界ファンタジーを破綻なく書ききったことを高く評価したいです。登場人物が多いが、それぞれが魅力的。原稿用紙29枚だがテンポがよくしっかりとした「行って冒険して帰ってくる」物語になっている。「章タイトル」も考えられていて、最後まで飽きずに読ませる。作者自身も、国語と言葉が好きで、物語の中に入ってみたい気持ちや、ファンタジーに憧れる想いが大きく、このお話を書いたんだろうなあと想像できました。コトバナーシが待ち受けるのが未開拓地の「サクイン」というのが、またいいですね!
ツチノコのこのこロストワールド
- 選評
- 「タイトルは……ツチノコ? どんな話なんだろう……。」と冒頭一ページを読んでノックアウト。久々にくらいました。主人公がツチノコで……宇宙船で隕石衝突の事故にあう……なんて物語の幕開け、誰が思いつきますか⁉ 想像力が凄すぎて、もうお手上げです。設定は奇想天外ですが、表現力や書きぶりからとっても筆力があるとわかり、安定して読み進めることができました。ミクのいる星でのシーン描写もよかったです。(ノチとミクは無事にノチの星に戻れたのかな……?)
ベリー☆ベリー☆ナイスヘア~モテたいおれとおれの髪の毛~
- 選評
- 中学生の男子がただひたすら「モテたい!」と願って髪型を変えるお話。タイトルからもう勢いが伝わってきます。題材の着眼点が面白く、読んでいてすごく楽しい気分になりました。最終的に、「ありのままが一番良い」というメッセージに行き着くところも、すがすがしく感じます。とっても可笑しいけど切実で、わかる~の連続。楽しいお話が書ける才能があると思いました。ぜひこれからも、読んだ人をクスッと笑わせてくれるようなお話を書いてください。
逃避行
- 選評
- 変に美化しないラストが、真に迫りました。冒頭から引きのある言葉遣いで、さらに悪魔の最後の一言が大変強烈で印象的。人の承認欲求に釘をさすというかなり大人びたテーマでありながら、驚くほどきれいにまとまっています。悪魔がオークションで不幸な人間を競り落として、その人を幸せにするという入りの設定がおもしろい。テンポのよい構成、意外性のあるラスト、とても楽しく読めました。(やはり悪魔を信じてはならぬ……)
入賞
リリのパン屋
- 選評
- 物語を彩るアイテムが素敵で、その発想の豊かさに驚かされます。コンコンには「はいはい、」という口癖があるなど、ディテールも妙で、センスを感じられます。爽やかな語り口で、非常に読みやすかったです。ひとつの物語として完成度が高い作品でした。
トリプルアクセル!!
- 選評
- リアルで臨場感がありました。先生や選手たちと練習や合宿に真剣に取り組む様子をしっかりと細やかに描かれていました。フィギュアスケートのジャンプについても専門的にわかりやすく紹介されていて、トップクラスの選手の悩みや困難を乗り越える様子が伝わってきました。
ぼくは小さなハムスター
- 選評
- 主人公のゴールデンハムスターを『ゴルハム』と名付ける、まりちゃんのセンスが抜群です! 飼い主のまりちゃんにツッコんだり、ハムスターならではの目線でぼやいたり……と、思わずクスッと笑ってしまうようなシーンを、とてもテンポよく描いている楽しい作品でした。
陰キャ女子の甘くて辛い恋
- 選評
- お祭りシーンは定番だけど、やっぱり夏の夜の夢ですよね! 主人公がなぜ東京に来たか、という伏線を張ってからの回収、お見事でした。後半のデートやお姉ちゃんとのエピソードもとても良かったです。ストーリー全体に骨格があり、しっかりした構成力を感じました。
不思議な交換ノート
- 選評
- タイトルの「交換ノート」を見た段階でワクワク。「現在の自分の小さな勇気が、未来の自分を慰める」という構図が素敵です。ラベンダー色のノートを閉じるシーン~ラベンダー色の夕焼けの描写になる繋がりは技あり! エピローグ的な続きがあり最後まで楽しめました。
素直な秘密
- 選評
- 短い中に、感情の変化がきれいに収まっています。結末も非常にさっぱりとしていて、その未練のなさが、読者を拍子抜けさせてくる作りが見事。短いながらも、大切なことに気づかせてくれる内容。読み終わったあと、色々考えさせられました。構成にも無駄がなかったです。
私は共感覚です!
- 選評
- 体言止めや断定が、いさぎよく、しかしきつすぎず、さっぱりとして印象的。それぞれの「味」の表現のしかたも、意外性があってどれも魅力的です。「ま、カエルは木崎先生に逃がされちゃったけどね」の後に1行のアキを入れるような、間の活かし方もお見事でした。
空に輝く五芒星
- 選評
- すごく好きな雰囲気のお話でした。ルウとイリス、真逆のキャラクターだけどお互いのことをリスペクトしているからこその、絆の深さが読んでて心にじんわり響く。この2人の話をもっと読んでみたいと思わせてくれました。冒頭のひしひしと痛い言葉遣いなど、文章の表現力も素敵です。
追想
- 選評
- 「何かあるな」という予感でぐいぐい読ませる、小学6年生男子ユウとレイの物語。二人のやりとりにリアリティがあり、すみずみまで夏っぽい演出が魅力的でした。ミステリーを主人公が主犯格だとミスリードさせながら展開し、どんでん返しの真相とラストに向かう構成も見事です。
「 」
- 選評
- 日々の些細な幸せを大切にしよう……と気づけるような作品。文章の紬ぎ方が丁寧で、改行も効果的に使うことができています。オチもきれい! 天国で80歳オーバーのおばあちゃんになった麻由と恋奈、レンたちがなんやかんや話しているのも、想像すると微笑ましいです。
□□□□□しか住めない家
- 選評
- タイトルの□にはなにが入るのだろうと考えながら読み始め、素直で楽観的、道徳心がありそうな主人公が、まさかの・・・・・・というラストは読んでいて痛快でした。シェアハウスも、最初はとっても楽しそう! と感じさせてからの転落具合のメリハリの付け方が秀逸でした。
「ねぇ、しぃちゃん。」
- 選評
- なんと、叙述トリック! ちゃんとダマされました。序盤に出てくる、主人公の「変化を嫌う」という特徴も実は伏線だったことにテクニックを感じました。事故のシーンで不穏さを感じながら読み進め、インタビューという視点で真相がわかった瞬間が気持ちよい作品でした。
チカへ賞状を
- 選評
- AIに友達の座を取られるんじゃないか……とヤキモキする主人公の姿は、今の時代ならでは。チカのキャラクターは癖がありつつもどこかリアルな魅力があり、よく作り込まれてました。エピソードのつなぎ目も飽きさせない構成で最後まで丁寧に書かれていて、実力を感じました。
縁もゆかりもムスビさんへ
- 選評
- 元カレとの縁を、偶然たどりついた神社の神様「ムスビさん」に切ってもらうお話。ファンタジーの混ざった物語の最後で、主人公の成長がしっかり読み取れて希望を感じました。新しい日々を生きると決めた主人公を見守るムスビさん視点で終わるのが小気味よく、よい読後感。
桃取物語
- 選評
- 伏線と回収がたくみにちりばめられ、さらに中盤からは予想外の展開になり、「このお話、どうなるの!?」と、読んでいる間中、結末が気になりっぱなしでした。誰もが知っている昔話二作のコラボ物語のはずなのに、思わず引き込まれてしまう独創的なアレンジがすばらしいです。
少女と歌、少年とドラム
- 選評
- 未来の設定がしっかりとしていて、格差が広がっている社会が恐ろしくもあり、現代の警鐘にも思えました。歌うことを富裕層が侮蔑している世界の中、主人公の「歌いたい!」という想いに共感することができました。この後の物語も読んでみたいと思わせてくれる作品です。
こども部門 1次選考通過作品
| 「おかいものラリー」小さな大ぼうけん | むらすぎ れな(小1) |
|---|---|
| あの山にはね | 渡辺 詩音(小2) |
| リリのパン屋 | 森野 白猫(小3) |
| 三年五組、学級委員はだれですか? | 梶田 燈李(小3) |
| 葉っぱの旅 | 叶望(小3) |
| アイダイヤ~みらいと真っ赤な炎のルビー~ | 八木 美歌(小3) |
| お母さん大嫌い! | 杉本 絢音(小3) |
| 佳奈と咲良の仲良し大冒険! | 白湯にゃんこ(小4) |
| 自分の色と | 渡邊 かすみ(小4) |
| きみとつくる、ハッピータウン! | 竹中 涼香(小4) |
| ぼくの家族はお弁当 | 伊藤 彰(小4) |
| 倉庫の伝説 | 古本 充希(小4) |
| 空海伝説 | 野口 聖栞(小4) |
| トリプルアクセル!! | NATSUKI(小4) |
| 天使で悪魔なお友だち | うみな まりー(小4) |
| 浄化する森 | 石田 みくり(小4) |
| 大食い三兄弟冒険物語 | sherry(小4) |
| なみと海色の記憶 | 馬場 友花子(小4) |
| 夜の町のぼうけん | 倉島 一花(小5) |
| 陰キャ女子の甘くて辛い恋 | なのはな(小5) |
| ツチノコのこのこロストワールド | 梨式部(小5) |
| 平和を目指す猫 | ホト(小5) |
| 国語辞典でコトバ事件?! | 火雷 瞳子(小5) |
| 不思議な交換ノート | 星音 さら(小5) |
| 水良と人魚のダイアリー | まりりん(小5) |
| ぼくは小さなハムスター | くろねこ(小5) |
| NEWSTEP,NEXTSTEP | 橋口 心柚(小5) |
| コンシャスネス・スワップ! | 久保田 詩乃(小5) |
| 落ち葉が舞う日の紙人形 | 武田 咲里(小5) |
| ゾゾコワシ | 太田 梨花(小5) |
| 消えた約束 | 後藤 愛里珠(小6) |
| チョコレートとプリンセス | 徳本 花(小6) |
| 友達判定 | 一 菜波(小6) |
| あの一冬の宝物 | 佐月野 本佳(小6) |
| ぼくと君の筆者物語 | 上尾 彬人(小6) |
| 幸せ運びの魔法使い | ぺんのおと(小6) |
| 追想 | 山下 宙千(小6) |
| 月の花 | 星 美奈(小6) |
| ノーマル! | maimai(小6) |
| 秘密の力 | 月野 瑠璃(小6) |
| 私は共感覚です! | さや村 さや(小6) |
| 素直な秘密 | 太田 心悠(小6) |
| つばさ中学校好きなこと研究部 | 万年 かめ子(小6) |
| 空に輝く五芒星 | 猫村 子麦(小6) |
| □□□□□しか住めない家 | 仕月 海翔(中1) |
| チカへ賞状を | 夢夜美(中1) |
| ぼくはミータ | 岡峰 彩人(中1) |
| 「 」 | 好守 みか(中1) |
| それはさ、 | 蒼以 エマ(中1) |
| ベリー☆ベリー☆ナイスヘア~モテたいおれとおれの髪の毛~ | 鈴木 綾乃(中1) |
| 3,2,1,アクション!Vol.2 キメるぜ!オレのシュート! | 和田 啓義 ケビン(中1) |
| 僕の秘密基地には猫がいる | ひろかわ かりん(中1) |
| 「ねえ、しぃちゃん。」 | ナツホ(中1) |
| 宇宙冒険 | 竹内 陽香(中1) |
| 嘘じゃないって | Hiko(中1) |
| 二年Z組物語! | 雪松 椿芽(中1) |
| 夏の魚 | 上田 湖子(中2) |
| 隣室 | 長谷部 央(中2) |
| 拝啓、私様。 | 青川 真柚紀(中2) |
| ヌイグルミの食時 | くまメロン(中2) |
| 夏空に鳴る | 浅香 灯(中2) |
| He is | 天気雨(中2) |
| アイスコーヒー | おふくろうと。(中2) |
| 君の好きな桜が散るまでに___ | るざん・じょーかー(中2) |
| 繋いで、かなえる。 | フナビキ チオリ(中2) |
| ツキュウ。 | 榊 つづり(中2) |
| 音楽禁止の国 | 嶋田 こと美(中2) |
| 逃避行 | 大葉 治夫(中2) |
| ごめんねの水曜日 | 鈴木 涼樹(中2) |
| 青い星に。 | 加茂 千咲紀(中2) |
| Coまみれの殺人事件 | 卯田 慎太郎(中2) |
| 貴方が消えた日、私が生きた日 | 朝比奈 叶実(中3) |
| 独唱、友情のアンサンブル | りん(中3) |
| 少女と歌、少年とドラム | 穂月 美波(中3) |
| 空気に色彩を | 氷食 ワカ(中3) |
| 縁もゆかりもムスビさんへ | 愛田 めぇ(中3) |
| サルと雪だるま | 大西 花歩(中3) |
| 桃取物語 | 飯島 幹(中3) |
| 月の裏側 | 鈴猫 詩(中3) |