私、清少納言。
キラキラの女子たちが集まる宮中で、
定子さまにお仕えしている。
ある日、定子さまが私に
「ナゴンが思ったこと、感じたことを、
なんでも書いてみて」と
ステキなノートをくださったの。
その日から私、思いついたことを何でも書きとめている。
例えば、「好きな本の続きが手に入ると本当にうれしい!」とか
「恋バナって女子の友情が深まるよね」
なんてこと。
ステキなデートのお話も書いちゃった!
まわりの人たちから「わかるわかる!」
って言ってもらえるから、
もっといろんな人たちに読んでほしいって思っていたのだけど……。
「ナゴンちゃんが書いたノート、ボクがみんなに届けてあげる!」って、
とつぜんウサギがあらわれて……!?
ナゴン(清少納言)
定子さまにお仕えする女房のひとり。
明るく元気いっぱいで、
みんなの中心となって
宮中ライフを楽しんでいる。
定子
中宮という一条天皇のお后さまで、
誰もがあこがれるお姫さま。
とても優しくて、
おしゃべりが大好き。
伊周
定子さまのお兄さま。
仕事ができてイケメンで、
女子たちから大人気。
一条天皇
第66代天皇。
いつもにこにこと穏やかな方。
橘則光
ナゴンの元夫。
今でも友達として
仲良くしている。
ウサギ
ある日とつぜん
ナゴンの前に現れた男の子。
人間の言葉を話せるみたいで?
シリーズ日本の名作
千年前も今も、女の子が考えていることって同じかも!?
枕草子 平安女子のキラキラノート
わたし、清少納言。
キラキラ女子が集まる宮中で、
大好きな中宮定子さまにお仕えしている。
そして、思ったことを定子さまに頂いたノートに書きとめているの。
例えば、好きな本の続きが読めるとうれしい! とか、
恋バナって女子の友情が深まるよね! などなど……。
周りの人たちも「わかる!」「私も同じ!」って言ってくれるんだ。
もっとたくさんの人に読んでほしいって思っていたら、
突然、目の前にウサギが現れて――!?
「ナゴンちゃんのお話、みんなに届けてあげる!」
って、言い出したの! いったいどういうこと!?
この子のこと、信じていいのかな……?
「春はあけぼの……」でおなじみ、
一度は読んでおきたい名作、はじめての一冊。