つばさ文庫ファン感謝祭



なんと開場時間の1時間前からいらした方もいて、編集部一同びっくり!
待っている間から、みなさんのテンションは上がるばかり!
一方、バックヤードにいた作家さんたちは、
会場の熱気にドキドキされていたようでした…。

いよいよイベントスタート!待ちに待った作家さんたちの第一声は…?


秋木先生

こんにちは。今日は暑い中、こんなにたくさん来てくださってありがとうございます。
今日は楽しんでいってください。


深海先生

本日は夏休みの貴重な1日に、こうして来てくださってありがとうございました。
私も楽しみと緊張で朝4時まで寝られなかったんですが、楽しい会にしたいと思うので、どうぞよろしくお願いいたします。


あさば先生

『いみちぇん!』読んでいる方いますか?
(たくさん手があがりました!)
おーすごい! アウェーじゃなかった! 良かった!
今日は緊張して心臓が口から出そうなんですが、みなさんの笑顔を見てほっとしました。
どうぞよろしくお願いいたします。



最初のコーナーは「作家さんのひみつをあばけ!」
子ども時代のエピソードや、人気シリーズの裏話に迫ります。


対談の様子

Q.小学生のとき、どんな子どもでしたか?


秋木先生

インドアというか、ゲーム、僕の時代はスーパーファミコンばかりやっていて、読書は嫌いでした。


深海先生

私もインドア派でした。
本や、アニメ、ゲームの物語をすごく楽しみにしていたのですが、終わると次が出るまで待たなきゃいけなくて…。
せっかちなので、次が出るまで待てず、自分で続きを妄想していました。
(会場から「分かる!」の声が!)
台詞は頭の中でうまれて、友達相手に「絶対こうなるに違いない!」と言ってもりあがっていました。


あさば先生

低学年の頃は、モモみたいに先生の前に出るだけで涙が出ちゃうタイプの子でした。
中学年で一度やんちゃな男子と喧嘩して、たまたま背負い投げが決まっちゃってから変な自信がついて、こぶしで語り合うタイプになりましたね。
柔道等の経験は一切なかったのですが、1つ上の兄がいるので闘って育ちました。
『いみちぇん!』のバトルシーンに活かされているかも…?



Q.作家さんになろうと思った時期はいつ頃ですか?


深海先生

小学校3年生くらいで一度思いましたが、絶対最後まで書けなくて、3枚書くと終わってしまい、諦めていました。
一度編集の仕事についたのですが、その時「編集の仕事については、自分が書きたいな」と思って書いてみたら書けて、いつのまにか作家の道に…。
初めて書きあげられたのが『こちパ』です。
(作家志望の読者さんから最後まで書けない! どうしたら? という質問をよくもらうのですが…)
周りに宣言してしまうといいと思います。私も家族などに、「あれ、出すんじゃないの?」と心配されると書けるので、味方を作ると良いと思います。


秋木先生

中学校3年生くらいの時に、友達とリレー小説を書くようになりました。
A4用紙1枚ずつ書いて回して、1年半ほど続いて…。テーマは戦隊ものでした。
4人でやっていたので、1人ずつ思い入れのあるキャラを作りたいと思ったら戦隊ものになったんです。
イメージカラーもなんとなく決まっていて、今思い返してみると、僕は「レッド」とブラックでした。
そのリレー小説を経てだんだん1人で書くようになりました。
リレー小説仲間も1人書き続けていて、ライバルみたいな関係で同じ小説賞に応募したりしているうちに、気づけば児童書などの小説を書くようになっていた感覚です。
小説家になろうと決意したというよりは、好きなことを続けていた結果ですね。


あさば先生

小学校の国語の課題で「小説を書いてみよう」というのがあって、短編小説を書いたときに、周りが優しい子たちでほめてくれたんです。
それで調子にのって、私も小説家になれるんじゃないか、と思って今に至ります。

他にも盛り上がる質問がたくさんありました!



続いてのコーナーは、「つばさのあゆみ」。

「あゆみ」とは、ズバリ通知表のこと!

このコーナーでは、担当編集者から作家さんへ、通知表がプレゼントされました。
その中から、「担当編集者のコメント」を一部ご紹介します。

秋木先生へ:シリーズスタートから10年、つばさ文庫も10周年。
こんなに長く、おもしろい作品を書き続けてこられたことが、まず、すばらしいです。
この夏、とうとう累計100万部を突破されました。おめでとうございます!
これからも、かっこいいヒーロー・ヒロインたちの活躍をたくさん読ませてください、担当も全力で応援します!
深海先生へ:常におもしろいものを考える意欲にみちあふれていて、すばらしいと思います。
締め切りまでに仕上げるよう頑張っていただいていますが、いつも最後の追い上げで一気に書くので、冷や冷やするときがあります。
でもそれは、ギリギリまで、できるだけいいものを、という意欲でもあり、その姿勢はいつまでも持ち続けてほしいです。
あさば先生へ:ファンに対する愛情がとても深いことを、担当編集として誇りに思っています。
ただ、主人公の心情をうまく伝えようとしてシリアスシーンが長くなりすぎる点があります。重くなりすぎ注意報にご用心…!
この先いつまでも、作品の向こうには読者がいるんだという気持ちを忘れずに、物語を書き続けてください。


実はこのコーナー、作家さんたちには内緒のサプライズ企画!
先生方も各項目に一喜一憂で大盛り上がりでした!

続いて、来場してくださったみなさんも楽しみにしていた、
レアグッズの当たる大抽選会!



秋木先生からは、今はもう絶対に手に入らない「怪盗レッドハピもり手帳」、
作家になるきっかけとなった一冊である『怪盗紳士 アルセーヌ・ルパン』それぞれにサインを入れたものを。
深海先生からは、「こちらパーティー編集部っ!ノート」、『こちパ』の主人公ゆのも通ったお寺のお守りを。両方にサインとメッセージを書いてくださいました!
あさば先生からは、サイン入り「いみちぇん!特製ファンブック」と、主人公モモのお団子ピン&矢神君の札にメッセージカードをそえたものを。合計6名の方にプレゼントしました。
会場中から「ほしい!」の声がたくさんあがり、白熱した抽選会となりました。
当選されたみなさん、本当におめでとうございます。



イベントの最後には、作家さんたちから
素敵なメッセージをいただきました。


秋木先生

今日は楽しんでもらえましたか。『怪盗レッド』読んだことある人?
(保護者の方々からもたくさん手があがりました!)
ありがとうございます。
レッドはすごく長い期間、もう10年くらい続いていて、最初の読者はもう大学生くらいになっていると思うんです。
新しい読者の方々にも支えられて、こうして続くことができています。
まだまだ頑張って続けていきたいと思っているので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。


深海先生

本日は本当にありがとうございました。私は「かなえたい夢リスト」を書いていて、作家デビューしたときに、いつか読者さんに会いたいとも書きました。
今日、その夢がかないました。
(思わず涙ぐみ、会場から「頑張って!」の声が)
書くのは遅いですが、これからも引き続き頑張ります。よろしくお願いいたします。


あさば先生

いつも家の中に引きこもっての仕事で、近くのコンビニに行っても「今日は外に出た!」と思う中、
今日は東京まで出てきて、みんなの顔が見られて、「本当に読んでくれている子がいるんだ!」と感動しています。
みんなが笑顔になっている所を見ると頑張れます。本当にありがとうございました。

お三方、ありがとうございました。


ハイタッチ会の様子

最後はハイタッチ会!

来場されたみなさん全員と、作家さんたちがハイタッチをしてお別れとなりました。
お手紙やプレゼントを渡したり、日頃の思いのたけを伝えたりと、
みなさん、作家さんとの最後の時間を楽しんでいただけていた様子です。
会場から出てきたみなさんが、キラキラと輝いた笑顔だったのがとても印象的でした。

いらしてくださったみなさん、本当にありがとうございました!