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『スイッチ!⑮ フィナーレは絶体絶命の文化祭!』は、
3月12日㊌発売~~~~!!!(発売まであとすこし!)
最終巻のテーマは『文化祭』!
――男子たちの呪いはとける?
――まつりと男子たちの恋のゆくえは?
――結婚はどうなる?
最終巻もまたまた事件の連続で……?
展開が予測できない最強ラブコメ最新作を
先行ためし読みしちゃおう!
\発売日まで毎日更新していくよ!!(全5回)/
「みなさん、準備はいいですか?
それじゃあ、いっちょ行ってみましょー!!!」
「スイッチ!⑮ フィナーレは絶体絶命の文化祭!」


3 廃校まであと2か月?
ここは四ツ葉学園の校庭。
校内放送のアナウンスを聞いた生徒たちが続々と集まってきていた。
「みんな忙しい中、集まってくれておおきに。四ツ葉学園の新校長、リンリンちゃんやで〜」
四ツ葉学園の制服を着たリンリンさんは、明るい声でそう言うとニッとピースサインをした。
彼女の言葉に、生徒たちが戸惑ったようにざわめきだす。
でも、それはムリもない話だ。
同世代の女の子が自らを新校長だと名乗っているのだから。
「四ツ葉学園はウチが買い取った。四ツ葉学園としての運営はあと2か月でおしまいや。そこからは名前を変えて『聖リンリン万歳学園』にする。みんなシッカリ働いてな」
「おい……ウソだろ」
「ださっ」「学校名、衝撃のダサさだろ」と、生徒たちはさわぎはじめた。
前回『ジョーカー』と『レイン』のコンサートのあと、リンリンさんが私たちだけに学園を買い取る宣言をしたのですが――。
ついにその事を知った一般の生徒からは、動揺がひろがっている様子が見えた。
「たしかにこれからはテレビで学校名なんか名乗れないな」
「せめて『万歳』はとってもらいたいよね……」
両腕をくみながらリンリンさんの演説を聞いていたレンさんがそう言うと、翼さんも同感と大きくうなずいている。
「まー、リンリンちゃんの事だから絶対に自分の名前は入れてくると思ったけど、実際聞くとやっぱりぞわっとするよね」
和月さんはそう言いながら苦笑する。
「なんや。新しい学校名がダサいとか聞こえてきた気ぃするんは、気のせいか?」
げ。どこかに盗聴器でもあるんですか!?
リンリンさんの言葉に、ハッと生徒たちは口をつぐんだ。
「アンタらふつーにリンリン万歳学園にいる気みたいやけど、ウチの学校は少数精鋭。今売れている生徒以外、7割の生徒には他の学校に転校してもらうで」
えええええっ。転校ってどういう事ですか!
「だってここはトップ芸能人を育てる学校やで? トップに入れへん奴は出ていく。当たり前やろ」
「でも……っ。今はまだブレイクしてなくても、この先花開くかも知れないじゃないか」
「そうよ! 私、今、海外と日本中がコラボしているアイドルグループの選考に残ってるのよ! うまく決まったらスター確定なんだから」
「頑張ったなぁ。でも今決まってなくて残念やったね」
「そんな……。ダンスは学校の先生にレッスンしてもらってるのに」
「レッスンが受けられなくなったら、どうしよう……」
校庭に集まった生徒たちが口々に不満と不安を述べている。
「どうしてもって言うんやったら、転校したあと特別レッスンを受けさせてやってもええで? ただし1時間10万円やけど」
「そんなに!?」
「当たり前やろ。四ツ葉学園は、一流に教わる環境やで」
リンリンさんは厳しい声でそう言ってから、前を見つめた。
「何をそんなに悲観してるん? 残った精鋭たちは、ウチの手足としてしっかり稼げるよう鍛えてあげるで?」
「――たしかに人数をしぼって、よりチャンスが広がるっていうのはわかるけど」
「和月が言う通り、生徒の人数が少ない方がチャンスがまわってくる確率が高くなるだろうな。だけどこんな強引なやり方を進める奴と仕事なんか絶対にしたくない」
浅井リョウさんはそう言いながら、ギュッと拳をにぎりめる。
「そもそも戦国時代なんだ。自分の居場所は自分でつかめって事だな」
レンさんはあごをなでながら、他人事のような口調でそう言った。
「ん? なんだか皆さん落ち着いてますね」
「ムカッとはくるけど、僕たち『ジョーカー』には関係ない話だからね」
「むしろリンリンちゃんから泣いてお願いされちゃうんだろうし」
翼さんが軽口をたたくように言うと、和月さんも愉快そうに手を打った。
この人たち、感じ悪すぎますっ!
「あ。そうそう『スイッチ』に所属しているメンバー、またあの場所に一度でも足を踏み入れた生徒も転校候補やからな」
「はあ!?」
「どうしてもウチの学校で学ばせて欲しいっていうなら今ここで土下座して頼みに来てくれていいんやで。配信させてもらうけどな♪」
その言葉を聞いたメンバーたちは、リンリンさんを睨む。
「なんで!? 僕らもなの!?」
「当たり前やろ。ウチに100%従わない生徒はいらん」
「待ってください!」
私は黙ってられずに、大きな声でそう叫ぶ。
すると全員の視線が私に向かって集まってきた。
「みんな関係ありません。せめて私がこの場で土下座します!……なーんて言うと思いましたか? リンリンさんの好き勝手にはさせません! できる事は何でもやりますから!」
ビシッとリンリンさんに向けてそう宣言してみたが、
「ははは。あんじょうきばってや、どうしても学園を取り戻したいんやったら、1億円用意できたら考えてあげるわ」
と、リンリンさんは挑発的な顔でそう告げた。
い……いいいいっ、1億!?
目をむく私の方をチラリと見て、リンリンさんはトドメを刺してやるとばかりに、ニヤリと笑った。
「なんやまつりが物足りなそうな顔してるから、3億にしとこうか」
ギャー! そんな顔1ミリもしてないですうううううっ!
「ふっ。決ーめた。3億で決定や」
ひーっ、そんなご無体なあああああっ!
「楽しみや」
リンリンさんはそう言うと、笑顔で去っていった。
廃校まであと2か月の中、取り戻すために必要なお金は3億円。
いったいどうしたら良いのでしょうか!?
私は思わず頭を抱え、うずくまるのでありました。
今日の更新はここまで!
第4回は明日12時更新予定! 楽しみに待っていてね☆
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