編集部より
2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻は、
3年半が経ったいまもなお、続いています。
たくさんの人々が傷つき、悲しい思いをしているのと同じように、
動物たちも、戦争で大切な人とはなればなれになったり、
ケガをしたり、命を落としています。
つばさ文庫『犬と戦争 がれきの町に取り残されたサーシャ』は、
ウクライナの首都・キーウで暮らしていた子犬のサーシャの物語。
本当にあったお話をもとにした小説です。
【あらすじ】
ぼく、子犬のサーシャ。
ヨーロッパの国・ウクライナの首都キーウで、
飼い主のソフィアと幸せに暮らしていたら、
とつぜん戦争が始まった。
急いでとなりの国に避難する途中、ソフィアとはぐれて、
ひとりぼっちになっちゃった…。
でも、もう一度、大好きなソフィアに会いたい!!
そう思って、寒くておなかがすいても、ケガをしても
あきらめずにがれきの町をさまよっていたぼくめがけて、
ミサイルが落ちてきてーー。
これは、戦争の中に取り残された子犬の小さな命と、
危険な戦地で命をかけて小さな命を救い続ける人間たちの
本当にあった、希望と感動の物語です。
今年の夏のしめくくりの読書で、いま起きている戦争のこと、
ウクライナのことを、考えてみませんか。